海外で財布を丸ごとなくしたらどうするか?

ayakono/iStock

私の息子であるが、ベトナムのハノイに語学留学中である。

昔はベトナムは物価が安くて暮らしやすいなあと思っていたのだが、最近はさほどでもない。1万円あったら豪遊できたなんていうのは本当に昔話である。

さて、ベトナムの話はさておき、息子があろうことか財布を無くしたのである。財布にはその日おろしたばかりの4万円相当のベトナムドン(という通貨ね)、キャッシュカード、クレジットカード、免許証がはいっていた。

現金がないばかりでなくキャッシュカードもクレジットカードも全部その財布に入れていたのである。

まったくトホホとしかいいようがない。

家から送金してあげようにもカード類がないので受け取るすべがない。現金書留で送る方法はありそうだが、いつ届くかわからないし、そもそもちゃんと届くか不安である。

今すぐお金がないわけで、できる限り早く確実に届ける方法が必要なのだ。

海外で財布を無くしたら

と検索してみても、ろくな情報が出てこない。

大使館に連絡してみましょうとか、カードの紛失の連絡をしましょうとか、警察に連絡しましょうとか・・・。知りたいのはそういうことじゃない。

いろいろ調べてみたら「海外送金サービス」というものにたどり着いた。

Western Union」というサービスである。

なんか見た目怪しい。大丈夫かこれ? Western Unionについて調べてみたところ、どうやら大丈夫っぽい。

Western Unionに登録した後、送り先の人の名前と、送金額、受け取り方法を入力する。

送金手数料込みの入金画面が表示されるので、GMOあおぞら銀行経由でWestern Unionに送金。

これって詐欺じゃないのか?と一抹の不安を感じながらGMOあおぞら銀行に入金。

入金をしたのが土曜日で、受け取り可能の通知が来たのが月曜日。週末はお休みっぽい。

受け取り可能になると、MTCNという10桁の番号が送られてくる。パスポートを提示のうえMTCNの番号をWestern Unionの取り扱い店に伝えれば現金が受け取れるのである。

取扱店は銀行とか、日本であれば質屋さんが扱っていたりする。私の住んでいるあたりだとこんな感じ。

私の住んでいる牛久は田舎なので取扱店がないが、土浦やつくばにはある。

これに対して息子の住んでいるハノイだと徒歩圏に結構ある。

日本と縮尺が違いすぎておかしいw

ベトナムのハノイだとタイ湖の南岸の歩いて行ける範囲だけでもこんなにたくさんある。それに比べると日本は少ない。まあ、日本が少ないのはこの際は全く問題ないのだが。

ベトナムだと銀行が扱っていて、とっても安心。

無事お金を受け取れたのである。ちなみに初回は10万円しか送れないので注意。

そのあとは、PINコードの記載されたはがきが自宅に届くので、PINコードをWestern Unionのページに入力すれば本人確認ができ、1時間程度で送金できるようになる。超便利!

・・・っていうか2回も送ったのである。

海外でお金が無くなって困っているご家族や友人の方にWestern Unionお勧めである。というか、もっとPRしたほうがいいよなあ、これ。大使館とか外務省とかこんなサービスを伝えてくれてもいいのではないだろうか。

パスポートがないとさすがにどうにもならないのだが、パスポートは普通部屋においてるだろうから、パスポートも一緒に紛失するというケースは少ないだろう。これを知っていたら助かる人も多くいると思う次第である。


編集部より:この記事は玉村嘉隆氏のブログ「たまさんのちゃり日記」2023年12月20日の記事を転載させていただきました。