豊洲市場はグルメのディズニーランド

大型クルーザーで釣りをして、自ら捌いて食べるのが趣味という友人の浦田健さんに誘われ豊洲の朝の市場に出かけました。案内してくれたのは、浦田さんが常連の銀座の高級寿司店の親方です。テレビにも良く出演する寿司業界の有名人です。

豊洲の場内に買い物に来るのは飲食店の仕入れのプロの人たちが中心で、間違えて紛れ込んだ外国人観光客以外の一般の人はほとんどいません。そんな市場の中に入れてもらい、親方が仕入れに使っている卸のお店を次々と紹介してもらって、マグロやウニなどを購入することができました。

場内には一般人も入れないわけではありませんが、素人が何の情報もなく中に入っても、どの店で何をどのように買って良いのか全く見当がつかず、迷子になるだけです。

この日は、親方が仕入れ先の担当者を紹介してくれるだけではなく、価格交渉までやってくれました。

例えば、ウニの仕入れに使っているという旭水産さんには3000円以下から高いものになると6万円を超えるものまで、多種多様なウニが揃っていました。その違いがどこにあるのか、私には完全には理解できませんでした。

おススメしてもらって最終的に購入したウニは箱で5000円ほどでしたが、充分満足できるクオリティです。

さらに、マグロは日本一といわれるやま幸さんに連れて行ってもらいました。日本一マグロを良く知る男として知られる山口社長自らが切り分ける最高級のマグロを赤身と中トロで購入。ミーハーなので一緒に記念撮影までしてもらいました(写真)。

良いマグロは、やはりお店を選んでそれなりの値段を出さないと手に入りません。

時間を忘れて夢中になって市場の中のいろいろなお店を覗いていると、気がつけば既に2時間ほどが経っていました。

購入はしませんでしたが見たことのない珍しい魚もたくさんあり、日本の水産物のクオリティーの高さと品数の豊富さに圧倒されました。

この豊洲市場から私が住んでいる晴海フラッグまでは、歩いて20分ほど。購入するお店の目利きさえできれば、いつでも新鮮な海産物を手に入れられることがわかりました。

赤坂に住んでいた港区おじさんが、都落ちの悲哀を感じていた晴海への引越しですが、豊洲市場の魅力発見で、晴海も悪くないなと思い返しました。その評価は20%位アップです。

買って帰ったウニやマグロはどれも絶品で、控え目に言って最高!スーパーで刺身を買うのが馬鹿らしくなってしまいます。外食に行く回数が減ってしまいそうで、「丁寧な暮らし」が更に加速しそうです。

豊洲市場 東京都中央卸売市場HPより


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年4月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。