就職された愛子さまの等身像とこれからの幸福な人生

愛子さまの日本赤十字就職を機に、PRESIDENT Onlineに、『愛子さま「国民と苦楽を共に」…公務に専念ではなく、日本赤十字社への就職を選ばれた理由 結婚後も皇室残留案とお相手選びへの影響』という記事を書いた。

愛子さま「国民と苦楽を共に」…公務に専念ではなく、日本赤十字社への就職を選ばれた理由 結婚後も皇室残留案とお相手選びへの影響
愛子さまが4月、日本赤十字社で嘱託職員として勤務を開始された。評論家の八幡和郎さんは「今後の課題は、公務と仕事とのバランス、そしてご結婚だ。結婚後も本人のみ皇族として留まることになれば、結婚相手も変わってくる」という――。

愛子さまについて比較的客観的に書いた記事はほとんどなかったので、きちんと読んでもらえば、愛子さまの知られざる等身像が浮かび上がってくると思う。

愛子内親王殿下のお誕生日のご近影 令和5年12月1日 宮内庁HPより

ただし、淡々と愛子さまのこれまでの歩みとこれからについて紹介し、さまざまな意見を紹介して、私の意見はあまり書かなかった。

というのは、むしろ、誹謗中傷かなんでも絶賛か極端に走る報道姿勢こそ問題にしたかったからである。

愛子さまについては、以前は批判的な報道もあったが、ここ数年は国民的人気(ほとんど国民の前に姿を現されていないなかで、良くも悪くも何が評価されなぜ人気があるのかは不明で、アンチ秋篠宮家の裏返しとご即位された陛下とその御家族へのご祝儀くらいしか思いつかないのだが)を背景に、何をやってもただひたすらに褒め称える報道が目立つ。

私はそのことが、愛子さまが皇族としてのあるべき姿や女性としての幸福についてお考えになるうえで、多様な助言を得られる機会を失わせてきたと思う。

ここ数年、愛子さまのされることを何でも追認称賛する「世論」が愛子さまにとって味方だったとは思えないし、陛下にとっても歓迎できないことでもあったように思う。

たとえば、愛子さまが大学に通学されなかった三年間、陛下は通学を願うようなお言葉をなんどか公にし、自分で大学までついて行かれたこともあります。そんななかで、「大学へ通学されないことこそが、親孝行で素晴らし」いと非常識な称賛をした人たちは愛子さまや陛下の味方といえなかったと思う。

結果、愛子さまはほとんど普通の学生生活を経験されないままで終わった。その轍を踏まないためにも、日本赤十字社では、現在のところ厳戒態勢の部署にこもっておらるようだが、ぜひとも殻を破って多くの出会いを得られたらと思う。

ネット記事などで書いてもと言う人もいるが、一般に、皇族方は週刊誌もSNSもよく読んでおられるから、案外とお耳に到達するのである。敬意をたもちつつも多様な意見がお耳に達することがいちばん歓迎されると思う。


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