人生が大きく変わったアドバイス3選

黒坂岳央です。

「人との出会いほど人生を変えるものはない」

これは筆者の持論である。人によって人生を変えるきっかけは様々だが対面、書籍、動画など媒体を問わず、他人からのたった一言の言葉が人生をひっくり返すほど大きな影響を与える。それは今でも変わらない。

自分自身、数々アドバイスをもらってきたが人生がひっくり返ったものがいくつかあるので取り上げたい。

alexsl/iStock

「やめなかったら勝ち」

起業についてのアドバイスの中で、もっとも影響を受けたのが「やめなかったら勝ち」という言葉だ。これはビジネスに限らず、どんな分野についても共通して言える言葉だと思っている。

挑戦すること、行動することの重要性は今さらここで語るまでもなく多くの人に知られている。だが、実際に自分が挑戦するとなると失敗することや無駄になることを恐れて、何も行動しない人は多いものである。さらに挑戦を継続するとなると、これはもう本当に人を選ぶ世界ではないだろうか。

今でこそこのことはよく理解しているのだが、週末起業を始めた時はそんなことはまったく分かっていなかった。先輩経営者からは「ほとんどの人はそもそも行動しないし、始めてもほぼ継続しないのが9割以上。まずやってみろ。そしてそれを継続できるだけで勝ちだ」と言われた。そんなものなのか?てっきり、マーケットにはビジネスエリートや精鋭ばかりと?そう思っていたので、この言葉には驚いたが、すっかり真に受けてしつこく続けてきた。

週末起業の活動をしてからとっくに10年を過ぎているが、この言葉は本当にそのとおりだと感じる。多少、外野から仕事についてやじが飛んできても、しつこくやめずに続ければなんとかなる。このことが今ならよく分かるのだ。

「誰もあなたに興味はない」

これも同じ先輩経営者から言われたアドバイスだ。自分が記事を書いたり、動画を出そうと思うが、否定的な意見や炎上が不安だと相談した時に言われた。「大丈夫、世の中は誰一人君に興味はない。今の君がどう頑張っても炎上は無理だし、アンチも生み出す力もない。無視されるだけ。好き勝手なんでも失敗できるのは初心者の特権だ。でもそれは最初だけだ。君のことを知る人が少しずつ増えてくると状況は変わる。だから好きなように頑張れ」と。

これには勇気が湧いた。そして傲慢で勘違いしていた自分を恥じた。確かにそうだ。どこの馬の骨とも分からない駆け出しレベルのビジネスマンが何をいっても、大勢を振り向かせることなどできるわけがない。とにかく愚直に好き勝手いろいろやってみて9割失敗して、その結果の1割の仕事が今手元に残ったのだ。でもそのことは誰も見ていないので、知っているのは自分自身だけである。人目を気にして遠慮するようでは、何一つできないのだ。

「今を楽しめない人に未来はない」

これは別の相手からアドバイスをもらったものだ。「未来を充実させるために今を犠牲にするような生き方は論理的に間違っている。なぜなら、未来とは今の連続した先に存在するものだから」という趣旨の話だ。

これはとても響いた。このアドバイスを受けた時、自分はまさしく未来のために今はつまらなくても我慢する、ということをやっていたからだ。しかし、永遠にお楽しみを先送りにし続けても未来はきっと、もっと先の未来のために先送りにするだろう。それは絶対に後悔するだろうと思い、考えを改めだ。結果として行動力が上がった。

今やらないと未来の自分は絶対にやらない。多少、非効率でもムダが生じても、やりたいと思ったことは今すぐにやる。これが徹底してクセづいたおかげでとても充実したように思う。本当にこのアドバイスには感謝している。

他にもたくさんの人生が開かれるアドバイスをもらったが、とりわけ理解共通性の高いものについては本稿で紹介したものである。人によっては「ありきたりでつまらないアドバイスだな」と思われるかもしれない。たしかにそうだ。どれもどこかで聞いたようなありふれた言葉ばかりである。しかし、アドバイスは然るべきタイミングで、傾聴に値する相手から聞くことで深く入り込むという性質を持つ。あくまで個人的に響いたものばかりだが何らかの気付き、参考になれば幸いである。

 

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。