フォロー外しやLINEの既読にイライラするのはやめませんか?

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SNS上でのコミュニケーションが当たり前になっているなかで、友達や職場の同僚、ネット上のやり取りが増えています。SNSでのやりとりを通して、日常的に些細なことでモヤモヤしたことはありませんか。

SNSのモヤモヤとの上手なつきあい方」(Poche著)あさ出版

あなたはなぜフォローを外された?

フォローを外されたと知った時のショックは、とても大きいものです。オフラインでも付き合いのある人が相手だったりしたら、なおさらです。著者は次のように言います。

「『なんで外されたのだろうか』と悩むこともあれば、『自分が何かしてしまったのだろうか』と不安になることもあるでしょう。フォローを外される理由は、あなたではなく相手にあることがほとんどです。あなたが何かしたからフォローを外されることよりも、相手側の理由でフォローを外されることの方が圧倒的に多いのです」(著者)

「なぜ相手がフォローを外す理由について書いたのかというと、あなたのせいでフォローを外されたのではなく、 相手の都合でフォローを外されただけなのだということを知ってもらいたかったからなのです」(同)

  • 自分の投稿がつまらないから外されたのではないか?
  • 自分の投稿が良くなかったのでは?
  • 自分に興味がないから外されたのでは?

など、不安になってしまうものですが、そのような心配は杞憂です。たかだか、フォローのことで落ち込むなど愚の骨頂です。自分の価値を疑わず自信をもちましょう。

フォローを外されたとしても、何か悪いことをしたわけではありませんから、その人のために何もしなくて大丈夫です。放っておくのがベストだと申し上げておきましょう。

LINEの既読スルーも同じようなモノ

LINEの「既読」が遅いだけで、何度もスマートフォンやパソコンを開いてはチェックして、「まだ来ていない!」と気にする方がいます。なぜ気になってしまうのでしょうか?

相手の返信や既読が遅いと不安になったり、苦しくなったりしてしまうのはなぜでしょうか。既読の遅れで「私は嫌われているかも」「私の文章で相手が怒っているかも」と、相手の否定的な感情を想像してしまうからです。

あなたは、勝手に独りよがりで一喜一憂しているに過ぎません。勝手に相手の気持ちを想像して思い込んでいるだけなのです。会議をしていてもスマホばかり見ている人もいます。気になって仕方ないのでしょうか。

相手はまったく気にしていません。不安に振り回されているだけなのです。返信や既読が気になるという人への対応は、「あーあ、相手の気持ちを想像すればするけど不安になるんだな」と、放置しておくことがもっとも効果的です。

勝手にLINE相手に気持ちを巡らせて思いを増幅させて「独り相撲」をとるなんてバカバカしいですね。「ああでもない、こうでもない」と、相手の気持ちを一方的に推測してもなにも解決はしません。行ったり来たり繰り返しているだけですから。

本書にはこのような、日常によくあるイライラや悩みがわかりやすく解説されています。そろそろ、SNSのストレスフルな環境から解放されてみませんか。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

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