ゴールデンウイーク期間中にフランスや中南米諸国を歴訪していた岸田首相が6日に帰国しました。
首相、外遊終え帰国の途に 10年ぶりの対中南米政策に見えた課題 https://t.co/z09wKJNwoh
岸田文雄首相は4日午後(日本時間5日午前)、フランスに続いて訪れた南米で全日程を終え、帰国の途についた。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) May 5, 2024
野党関係者からは税金の無駄遣いとの批判もありましたが、タイトな日程で、日本外交が軽視する傾向にあった中南米の国々との関係強化を目指す姿勢は評価に値します。
「GWに外遊!税金の無駄遣いXX億円!」って言ってた人たち、岸田首相の殺人的旅程みてまだ言えるのだろうか
同行するスタッフも死ぬだろこれ
お土産買いに行くとかいうレベルじゃない pic.twitter.com/ykLxMcIt35— ゆな先生 (@JapanTank) May 5, 2024
実際の岸田氏の外遊の成果はどうだったのでしょうか?
フランス訪問では軍隊同士の交流を推進する「円滑化協定」の交渉入りが合意されました。しかし、フランスの抵抗によって棚上げ状態になっている「NATO東京事務所」については何ら進展が見られませんでした。
日本の視点からすると「円滑化協定」や「NATO東京事務所」も対中抑止が念頭に置いた取り組みです。しかし、後者に反対するフランスが、前者の具体化にどれぐらいコミットするかは不明確です。
「円滑化協定」交渉入り合意 中国にらみ安保連携強化―日仏首脳https://t.co/lvBGtaXVXx
岸田文雄首相はフランスのマクロン大統領とエリゼ宮(大統領府)で会談し、自衛隊と仏軍の相互往来を容易にする「円滑化協定(RAA)」締結に向けた交渉入りで合意しました。 pic.twitter.com/vZfNyojw7z
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) May 2, 2024
フランスに行ってマクロンに合うだけで、外交の岸田万歳、みたいな話になるのは、率直に言って意味がわかりません。最も大事な在東京NATO連絡事務所設置が何も進まなかったわけで。
— 渡瀬裕哉 (@yuyawatase) May 5, 2024
また、ブラジルを訪れた際には、中国への接近を強める中南米諸国への警鐘を鳴らしました。しかし、ルラ大統領はブラジル経済への日本の貢献が足りないとして苦言を呈していました。
岸田氏がブラジルの次に訪れたパラグアイは南米で唯一台湾を国家承認している国でした。パラグアイ大統領との首脳会談で岸田首相は「一方的な現状変更は許されない」という原則を相互確認したみたいです。
岸田首相、台湾と国交結ぶパラグアイと首脳会談https://t.co/QQyVMBAurI
両首脳は、台湾への軍事的圧力を強める中国を念頭に「世界のどこにおいても力による一方的な現状変更は許されない」との意思を確認した。パラグアイは南米で唯一、中国ではなく台湾と外交関係を結んでいる。
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 3, 2024
しかし、中南米への外交攻勢を仕掛ける中国を前に、経済支援の大きさではなく、「環境・人権」で勝負する日本がどれほど魅力的に映るのでしょうか?
王毅外交部長(アルゼンチンのモンディーノ外相と共同記者会見):ここ3日間、ボリビア、ペルー、アルゼンチンの外相が相次いで訪中し、中国と中南米・カリブ海諸国との戦略的意思疎通が一層強化された。中国とラテンアメリカはともに重要な新興エコノミー、多国間体制の強固な擁護者、世界の平和と繁栄… pic.twitter.com/fz3gowDgZD
— 薛剑XueJian (@xuejianosaka) May 1, 2024
日本は「環境・人権重視」 岸田首相、中国念頭に中南米政策演説 https://t.co/Oc2JC8oTh7
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) May 5, 2024
支持者からは「外交の岸田」ともてはやされる岸田首相ですが、自身の政治生命の延命を図るためには、国内での取り組みがどうであるかが重要です。
全力上げるのなら
日本の若者の
待遇改善に
上げろや!この
クソクズウソつきメガネめが!https://t.co/NKWaqorZjb— 井川 意高 サブアカ改め本アカ (@IkawaMototaka) May 5, 2024