日本の航空会社に美味しいヒンドゥーミールを期待してはいけない

インナーサークル資産設計実践会のスタディーツアーでハワイに来ています。

今回はANAの修行も兼ねて、同社が鳴物入りで導入したFLYING HONU(フライングホヌ)に乗ってみました。

こちらの飛行機は2階建てで1階がエコノミー、2階がファースト、ビジネス、プレエコという構成になっています。機体が大きいので羽田空港に駐機できず、成田便しかありません。

今回はこのフライトでヒンドゥーミールを事前リクエストしてみました。いつもの和食や洋食の機内食では何だか物足りなくなってしまったのでスパイシーなお料理を期待してのことです。

搭乗するまでに、3回も「ヒンドゥーミールでよろしいでしょうか?」と念押しされました。平たい顔族(日本人)なのにヒンドゥー教徒だと思われたのかもしれませんが、宗教上の理由ではなく単に変わった機内食を食べてみたいと思っただけです。

結論から言うと、用意されたヒンドゥーミールはかなりガッカリなものでした。

期待していたスパイシーな香りがほとんどなく、東京の普通のカレーのお店よりも平板な味と香りでした。機内にいると嗅覚が鈍くなると言いますが、それにしてもあまりに素っ気ないお料理で残念です。

考えてみれば、日本の航空会社にヒンドゥーミールをリクエストするのは、宗教上の理由から牛を食べない人がほとんどで、彼らはそこに美味しさをそれほど求めていないはずです。

航空会社からすれば、美味しいヒンドゥーミールを作るというより、宗教上のトラブルを回避したいと考えてメニュ開発を行っているはずです。

以前、搭乗したエミレーツ航空でのヒンドゥーミールは、香り高く辛みの効いた本格的なお料理が出てきて感激した覚えがあります。

今回はエミレーツの例があったので期待値が高すぎたのかもしれません。

帰りのフライトもヒンドゥーミールをリクエストしているのですが、どうやら変更しておいた方がよさそうです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年5月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。