日本テレビは、昨年10月期放送のドラマ「セクシー田中さん」の原作者である芦原妃名子さんが急死した問題について調査結果を報告しました。報告書によって、芦原さんは制作中に不信感を抱いておりその信頼関係が破綻した経緯が明らかになりましたが、最終的に放送されたドラマが芦原さんの意図を反映していると結論付けたことで、あまりに酷い論理展開だと話題になっています。
報告書には、芦原さんが疑問を持ったあるシーンで、撮影前なのに制作側が「既に撮影済み」と嘘をつき、それを芦原さんが知ることとなって信頼関係が完全に失われたことなどが書かれています。
最終的に芦原さんの意図を取り入れるため、ドラマオリジナル部分の脚本家が交代し、原作者である芦原さん自身が脚本を書くという異例の事態となりした。その後、もともとの脚本執筆者であった相沢友子氏が自身のインスタグラムで脚本家交代についての意見を書くことで事態が動いたと言われています。
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それにしても日テレから出てきた報告書はなかなかに衝撃的でした。
日本テレビは社内を鼓舞するためのアナウンスを公開してしまったのでしょうか。
ドラマ制作開始時から制作側と原作側の間に認識の違いがあったそうです。この際、制作サイドが上述の嘘をついたことにより信頼関係は完全に崩壊したそうです。
改変の度合いは甚だしかったようです。このような事態は『セクシー田中さん』だけではないと思われます。
このような経緯があっても、日本テレビと小学館は最終的に放送されたドラマが原作者の意図を反映していると結論付けてしまいました。
日本テレビに「反省」という言葉はないようです。
そんな中、日テレ系『24時間テレビ 愛は地球を救う』を今年も8月31日・9月1日に開催するとのことが発表されました。原作者の命も救えずに日本テレビはなにをすくうつもりなのでしょうか。