国交省が自動車メーカー5社に立ち入り検査へ:認証不正はどこまで広がる?

国土交通省は、自動車メーカー5社が型式指定に関して不正を行っていた問題を受けて、トヨタ自動車本社に立ち入り検査を行う方針です。立ち入り検査では、試験データや社内ルールの確認、担当者や幹部への聞き取りが行われる予定です。

ダイハツ工業などによる不正が明らかになっていましたが、調査の結果、トヨタ、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの5社でも車の性能試験での不正が確認されました。

特にトヨタ、マツダ、ヤマハ発動機では現在生産する車種で不正が確認され、6車種の出荷停止が指示されました。

トヨタでは、現在生産する3車種で虚偽データの提出が、すでに生産終了した4車種で不正な加工が確認されました。今後、他の4社にも立ち入り検査が行われる予定です。

トヨタの豊田章男会長は記者会見で、トヨタ本体でも不正が発覚したことについて「残念だ。トヨタも完璧な会社ではない」と述べ、再発防止策を「責任を持って推進していく」と表明しました。

作為だったのか不作為だったのか、国交省の判断に注目が集まります。

不正のあった3車種の昨年の販売実績は「カローラフィールダー」が約1万3000台、「カローラアクシオ」が約7000台、「ヤリスクロス」が約10万台です。

ヤリスクロス トヨタHPより

国土交通省による安全性の確認が完了するまで出荷・生産は停止されるため、販売や関連部品の取引に影響が及ぶ見込みです。

テレビ局の報道の姿勢も問われることになりました。

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