都知事選、まだ間にあう滝川クリステル氏の出馬 --- 中村 哲也

6月12日、小池百合子氏が出馬表明を行った。既に出馬表明した蓮舫氏とともに有力視されていることから、少なくない人が「罰ゲーム」と評する都知事選が、まもなく本格スタートする。

都民は、誰に投票するか大いに悩むだろうが、私は、もう一つの選択肢として、滝川クリステル氏の立候補を期待したい。

滝川クリステル氏インスタグラムより

都知事選の公示は6月20日であることから、ぎりぎり、まだ間にあうはずだ。

小池氏、蓮舫氏ともキャスターとしての知名度を生かして政治の道へ進んだわけだから、滝川氏の立候補はありだろう。

選挙戦術を心配する方もいるだろうが、1995年の都知事選挙で街頭演説をしない青島幸男氏が、間際の立候補表明から圧勝した例もある。

今は、SNSによる選挙運動も一部解禁されているので、知名度のある滝川氏なら何とか勝負になる。

当選後の政治手腕は未知数と不安視されるだろうが、小泉進次郎氏の助けを借りて手厚いサポート体制が組まれることをアピールすればよい。

公約が問題だが、シンプルに以下の内容でどうだろう。

「当選後、小池百合子氏、蓮舫氏を副知事として迎える。」
「小泉純一郎氏を非常勤の都知事顧問として迎える。」

小池百合子氏には、これまでの都政の継続性の観点から、蓮舫氏には、新たな改革を持ち込む視点から、副知事へのご就任をお願いする。とすればよい。

両者の知恵と行動力を生かして、よりよい都政を実現すると。

また、小泉純一郎氏には、時には対立するこの両者の力をうまく引き出す役割を担っていただくとする。

この公約により、蓮舫氏に「でも」投票するか、小池氏ぐらい「しか」いないかと考えていた「でもしか」浮動票を取り込める。

また、罰ゲームと認識して棄権を考えていた人も投票所に向かうだろう。

副知事の選任は、議会の同意が必要であるが、多くの得票を得るだろうこの二人の選任案を否決する理由を見出すのは難しいはずだ。

もちろん、この二人に副知事に就任する意思があるかどうかが大きな問題であるが、選挙期間を通じて、自分が都政を担う意欲、能力があることをアピールするわけで、マスコミの質問に対して「絶対になりません。」とは言えないだろう。

特に、蓮舫氏は「二位じゃあ云々」のフレーズとの関係から、一部マスコミが、しつこく質問するだろう。

滝川氏の立候補は、わずかな実現可能性しかないが、私としては期待したい。

中村 哲也
団体職員(建設分野)