黒坂岳央です。
筆者はAmazonのヘビーユーザーである。2005年1月にどうしても書店で見つけられなかったピアノの楽譜を買ったのが初めての買い物であり、そこから20年近く現在までAmazonからたくさんの買い物をしてきた。
しかし、そんなAmazonは思いがけない素晴らしい商品と同時に、購入してはいけない粗悪品も混じっている。自分は「これはAmazonの怠慢だ」などと悪口を言いたいわけではなく、明確な出品者側の悪意によるものだ。取り扱い点数があまりに多いため、必死に規制をしてもいたちごっこになってしまうのだろう。
商品名、メーカー名が書かれていないもの
Amazonではほとんどの商品において、メーカー名、商品名が最初にアイテムのタイトルに付けられている。たとえば「Anker(メーカー名) Soundcore Liberty(商品名)」といった具合だ。
しかし、ページのどこを探しても商品名もメーカー名も書かれていないものもある。「Bluetooth」とか「軽量」みたいに機能性やウリだけが書いている。そして価格は相場の半額以下で異常なほど安い。
こうした商品はおすすめしない。筆者は過去に騙された経験がある。他社商品の写真が丸パクリで使われ、急いでいたのもあってしっかり確認せずに公式商品と間違って買ってしまい、結果として粗悪品が届いた。しかもクレームを恐れてか「Amazonレビューで星5つつけてくれたらギフト券をプレゼント!」というカードも同梱されていた。改めてレビューを見たら星5つが異常に多い。まんまと騙されてしまった。
こうした商品名やメーカー名が書いていないものは、タイトルでググると粗悪品報告があったり、サクラレビューが出てきて見抜くことができる。商品名を書いていないものはなるべく買わない方が良いだろう。
整備済み品のパソコン
これは全てがそうだとは言わないが、一部の「整備済み品パソコン」にはリスクがある。このバズっているポストを見てほしい。
Amazon整備済み品「非常に良い」の闇 pic.twitter.com/4m60NUsE91
— ひ (@ammichimot) June 16, 2024
写真から分かるが、汚れや傷隠しにノートパソコン用のスキンシール スタイルシートがつけられている。バッテリーは80%程度でも取引されており、どれだけ金額が安くてもモバイル性を売りにするノートパソコンの買い物には怖くて使えない。
ちなみに同じ「整備済み品」でもAppleの場合は外装とバッテリーは新品交換されているので、安心して中古品を買うならApple公式からだろう。
そもそも、ノートパソコンのようなバッテリーという消耗品が使われている電子機器に中古品はできるだけ選ばない方が良い。バッテリーだけでなく、部品も消耗している可能性も高く、想像しているほどパフォーマンスが出る保証はない。
そしてこれはAmazonの話ではなくなるが、他のショッピングサイトでも「激安中古パソコン」は、使われているCPUがやたら古い世代だったり、ストレージも低品質のものが使われていたりで想定している用途に耐えられない可能性もあってかなりリスキーだ。見た目の金額がどれだけ安くてもまともに使えなければ意味がないのだ。
探せば新品でもコスパのいいパソコンは世の中に山ほどある。あえて中古市場というリスクを犯す必要はないだろう。
◇
以上2つの商品はリスキーなため、積極的に買わないほうが良いだろう。もちろん、まっとうな出品者もいるかもしれないが、同時にそうでないハズレを引く可能性がある。せっかく楽しい買い物で粗悪品をつかまされれば、返品手続きの手間が増えるだけでなく騙されて楽しい気分も台無しになる。
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