東京BRTの増便で晴海フラッグの価値は更に上昇する

メトロなどの鉄道アクセスが無く「陸の孤島」揶揄されている晴海フラッグですが、銀座・東京駅方面には都バスが頻繁に走り意外に便利です。

それ以上にスピーディーなのが、新橋駅までをダイレクトに繋ぐ東京BRT(写真)です。

BRT(Bus Rapid Transit)という名前ではありますが、普通のバスと同じように一般道を走ります。ただし、敷地内にある「はるみらい」という停留所を出ると、途中停車なく約6分でダイレクトに新橋駅に到着します。信号待ちもほとんどなく、メトロのように地下ホームに降りなくて良いので快適です。

この東京BRTの難点は運行本数が少ないことです。ところが、こちらでアナウンスされているように、7月1日から増便されることが決まり少し運行頻度が上がります。

ラッシュ時は10分に1本、それ以外の時間帯も15分に1本となります。まだ充分とは言えない本数ですが、こうして少しでも利便性が高まると、利用者数がさらに増えることが予想されます。

現在晴海フラッグで建設中のタワー棟が今後完成すれば、住人の数はさらに増え利用者が増えます。そうなれば、さらにダイヤ改正で増便が期待できます。

15分間隔が10分間隔、あるいはそれ以上の頻度で運行されれば、時刻表を気にせず東京BRTで新橋に出ることができるようになります。

晴海フラッグの魅力は広々とした敷地と海が見える眺望の良さです。都心へのアクセスが改善されれば、オーシャンビューの好アクセス物件として、希少性が高まります。

住み始めてわずか半年しか経っていませんが、高度経済成長期の東京のように、街が次々と変化しています。ポジショントークかもしれませんが、これからの変化によってもたらされる将来価値は、現在の実勢価格にはまだ十分に織り込まれてはいないように思います。

割安感を強く感じて投資用で購入した晴海フラッグに何となく住み始めましたが、もう少しその変化を自分の目て確かめたいと思うようになりました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年6月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。