ギリシアのサントリーニ島のウーバー「初乗りは6000円」

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今回出かけたギリシャのサントリーニ島は、ハイシーズンでホテルも観光地も人に溢れていました。宿泊や移動料金も高騰します。

ギリシャと言えば、悪名高いのはタクシーです。メーターを使う車はほとんどなく、支払いの際に揉めることが多いとも聞きます。

そこで、活躍するのがウーバーです。乗車場所と目的地をアプリに入力すると、価格が表示され、決済はクレジットカード。これなら支払いの時に揉めることがありません。

2日目の朝に出かけたブルードームチャーチは宿泊しているヴィラから車で30分ほど。結構な長距離でしたがウーバーの代金は36ユーロ(約6000円)でした。

決して安くはありませんが、世界的な観光地にしては、東京のタクシーと同じくらいの良心的な価格だと思いました。

その後も何回かウーバーを利用しているうちに気がついたのは、サントリーニ島ではどこの区間でもウーバー料金が36ユーロ前後で変わらないことです。

最終日に出かけた。空港の近くのワイナリー(写真)までは、車で5分ほど。東京ならタクシーで1000円もかからない距離ですが、ウーバーはやはり36ユーロでした。

これなら空港のタクシーの方が安いと思い乗り場に行くと、こちらは価格交渉で30ユーロとそれほど変わらない料金でした。東京の5倍以上の価格です。仕方なく30ユーロ払ってタクシーで連れて行ってもらいました。

ウーバーの料金が距離によってほとんど変わらないという事はサントリーニ島のウーバーは「初乗りが6,000円」ということです。これをぼったくりと考えるか、それとも人気スポットの観光地価格と考えるか。

リゾート地に来たら、値段のことを余り神経質に考えると気分が悪くなり、せっかく来た意味がなくなります。円に換算するといった野暮なことはせず、気持ちよくお金を使いたいものです。

ぼったくりと思う人は、海外の有名観光地にハイシーズンには行かない方が良いでしょう。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。