60歳から幸せになる人、60歳から不幸になる人

私も今年3月で還暦を迎えました。同級生の中には勤めていた会社を退職したり、グループ会社に転籍したりする人も増えています。

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還暦はライフスタイルが大きく変わる人生の節目ですが、周りを見ていると生き生きとしている人と、何だか元気がなくなっている人の2つに分かれているように見えます。

その違いはどこにあるのでしょうか?

元気になる人は、会社勤めの時にできなかったことをのびのびと始める人です。趣味のバンド活動を始めたり、友達とキャンプなどのアウトドアに出かけたり、さらには長期の海外旅行に出かける人もいます。

一方で、元気のない人は、新しい仕事になんだか馴染めなかったり、仕事の権限も小さくなり、なんだか自分の居場所がなくなってしまったような人です。

2つの違いは、過去のしがらみにとらわれているか、本当に自分のやりたいことに専念できているかではないかと思います。

過去にこだわっている人はそこから滑り落ちていくように感じて、ネガティブな感情を持ちます。それに対し、やりたいことを始めている人は、過去には関係なく、ゼロベースでこれからの人生をどうしたら楽しくできるかを考えています。

どちらが良い選択かと聞かれれば言うまでもありません。

60代からの人生の後半戦を過去からの延長ではなく、第二の人生としてゼロベースで考える。
そして人からどう思われるかよりも、自分が何をしたいかから選択していく。

そんなスタイルこそ、幸せな人生の後半性に必要なことではないかと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。