前回(知られざる天皇陛下の終戦工作①)につづいて天皇陛下の終戦工作とそれのもとになったインテリジェンスを明らかにしていきます。
注目すべきは陛下はポツダム宣言受諾の際にも「天皇の大権を変更しないことを条件とする」といっていることです。無条件ではなく国体護持の条件付きで受諾しています。
なぜ、陛下は宣言を呑んでも国体護持ができると考えたのでしょうか。それは東郷外相を通じたスイスでのインテリジェンス工作によって、アメリカ側に探りをいれていたからでした。
だからこそ、2発の原爆投下、ソ連の侵攻の最中にも無条件ではなく、国体護持の条件付きの宣言受諾を決意しています。こういったこれまで盲点だった「ご聖断」の背景を明らかにします。
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