航空会社の「マイル修行」とは実はマイルを溜めることではない

今年は意図的にANAとスターアライアンス系列のフライトに乗るようにしています。いわゆる「マイル修行」をすることでステイタス獲得をするのが目的です。

ANA HPより

最近は国内線でもプレミアムクラスが空いていたら極力乗るようにしています。今回も午前便でプレミアムクラスでしたが、修行のため好きな銘柄の日本酒とワインを飲んでしまいました(笑)。

ステイタスというのは、ANAの場合プラチナサービスメンバーのことです(その上にはダイヤモンドというカテゴリーもあります)。プラチナサービスメンバーになるためには年間5万プラチナポイント(PP)以上を獲得する必要があります。

このプラチナポイントはマイルとは計算方法が異なるのが曲者です。区間基本マイレージに予約クラス・運賃種別ごとの積算率と路線倍率をかけ、搭乗ポイントを足して計算する複雑な計算式があります。

単にたくさん乗ってマイルを貯めるだけではダメなのです。

だから、正確に言えばマイル修行ではなく、PP修行です。

プラチナステイタスを獲得すると、スーパーフライヤーズカード(Super Flyers Card)会員に申し込める権利が得られます。

指定されたクレジットカードを作れば、クレジットカードの年会費を払い続けている限り一生涯SFC会員を維持することができます。

この状態をステイタスと呼んでいるのです。

JALにもJGC(JAL GROBAL CLUB)というよく似た会員制度があります。こちらもフライ・オン・ポイントというのを貯めて条件と満たし、指定のクレジットカードを作れば永久会員になれるのは同じです。

ステイタスのメリットはエコノミーに乗っても空港ラウンジが使えることだと思っていました。しかし、今や航空会社ラウンジのサービスレベルが低下して、それほどの価値はありません。

むしろ、手荷物検査場の別の入り口が使えるのが一番のメリットだったりします。混んでいる時や時間のない時には、とても重宝です。

ANAに乗りまくって年内に果たしてステイタス獲得まで到達出来るのか?最後は現地滞在なしの意味なしフライトに乗りまくる荒技を使ってでも達成するつもりです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。