ハクバ@シュヴァル・ブラン・パリ(パリ1区)

シュヴァル・ブラン・パリの「ハクバ」へ。(日本語に訳すと、白馬の白馬)

一年位前に、このホテルに和食店できるって聞いてて、昨冬のルーフトップ鮨バーを「仁」やってた卓シェフが仕切ってたので、彼のお店ができるんだな、って楽しみにしてた。

ハクバの誕生に乾杯🥂

鮨店というよりも、新たな和食店のスタイルを提案している気がする「ハクバ」。このラグジュアリーホテルのシェフ、アルノー・ドンケルと卓シェフのセッション料理も多く、素敵においしい。

鮑リゾット、スープというかソースも含め、最高

たくシェフ&アルノー、なんてかわいらしい💕

和食とフランス料理の、それぞれ腕利き料理人。二人は同じ歳。だからから、コラボの最初から、とってもフィーリング合ってたそう。

アルノーの、和食店のカウンターに立って茶筅まわして巻きす抑える姿を見る日が来るとは・・・。2013年のミシュラン発表会で3つ星になった時にはじめましてした時には、想像すらしなかったよ。

お鮨の前にお出汁で口すすぎ

特に、鮑リゾットのソース、泣ける。甘エビとカヴィアの軍艦は、思わず目をつぶって感覚集中。日本の鮨屋で時々、おいしすぎて目を閉じて味わうけど、パリでこれやるの久々。

卵焼きの卵は、もちろん、このホテル自慢、マキシム・フレデリックの家族がやってる農園産。朝ごはんの卵料理にも使われて、とってもおいしい卵。

太巻きのプレゼンや全体的な演出も魅力的で、楽しさ満載。

デセールはもちろん、マキシム・フレデリックが担当。パリで流行中の”餅”を取り入れた、リュバーブや梅風味のアイスクリーム大福を中心に、黒米や胡麻なども使った品々、そして巻きすで仕上げるいちごのロールケーキ。アイスクリーム温度がちょっと冷えすぎなところ以外、文句なし美味。

日本酒とワインとのマリアージュもお見事。

このホテルのシェフソムリエのエマニュエル、日本酒への造詣も深く、ラインナップ充実の上、マリアージュセンスが素晴らしい。特に、小鯖土佐酢&日日生もと、鮑リゾット&而今千本錦火入、エビカヴィア軍艦&バタール・モンラシェDomaine Fontaine-Gagnard 18、たまらない・・。

日本酒グラスのいくつかは、木村硝子
昔から大好きで、日本でもパリでも使ってるので、なんかうちにいるみたい♪

甘エビ&カヴィアの軍艦との相性抜群のバタール

玄米茶、カクテルみたいね

右から、シャンパーニュ、日本酒3種、ワイン2種、玄米茶

至福の3時間に感動感謝。卓シェフ&アルノー&フレデリック、彼らのスタッフに心からありがとう。そして、「仁」によく通って卓シェフの料理を気に入り、この店実現の大元になった、デルフィーヌ・アルノー&アルノーファミリーにも感謝。

お土産、フワンフワンの抹茶シフォンケーキ。お家に戻ってつまんだらあまりにおいしくて、30分後には消滅してしまった・・。マキシム、さいこ~♪


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年4月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。