グルメな友人たちが「料理」にハマる理由

dancyuという料理雑誌があります。雑誌名の由来は「男子厨房に入らず」という言葉からきています。少し前の日本では、男性がキッチンで料理などすべきでは無いという古い価値観が当たり前だったのです。

今やその価値観はすっかり変わり、私の周りのグルメな友人の中にも自炊男子が増えています。

それどころか、フレンチレストランで修行したり、自分で釣った魚をさばいてお寿司を握る強者まで出てきています。

私も今年の1月に引っ越しをしてから自炊の機会が増えました。といっても、友人たちのように手間をかけたものは作れません。自分が外食して美味しかったものを、我流で適当に再現しようとするだけです。

PeopleImages/iStock

「料理男子」が増えている理由の1つは、料理を作る楽しさです。料理というのは美味しさに科学的な理由があって、ロジカルに突き詰めると奥が深い世界です。どちらかというと実験が好きな理系の人がハマる傾向があるようです。

また、自分で作ると自分の好きな味にできるのもうれしい点です。私の場合、甘味や脂っこいものがあまり得意ではなく、外食ではどうしても満足できない時があります。逆に自分が好きな山椒は何にでもかけたくなってしまうのですが、焼き鳥屋さんや鰻屋さんくらいしか置いていません。

そして自炊なら材料にこだわることもできます。例えば、尾崎牛や日山の米沢牛を買ってくれば、専門店よりも圧倒的に美味しいしゃぶしゃぶを食べることができます。水炊きも名古屋コーチンを使うと別物の味わいにグレードアップします。

確かに材料費はかさみますが、外食することに比べればずっとリーズナブルです。

最近作ったはまぐりラーメン(写真)も、スープは新鮮で大ぶりなはまぐりで出汁を取って醤油などで味を整えただけ。材料が良いと誰が作っても美味しくできるのです。

そんな簡単で美味しい自炊料理をこれからも色々試してみるつもりです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年8月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。