ハイディ・ホルテン・コレクション(ウィーン)

滞在2日目に行った、「ハイディ・ホルテン・コレクション」。

2022年にオープンした、近現代アート美術館。オーストリアきっての富豪ハイディ・ゴエス=ホルテンのプライヴェートコレクションを、美術館化したもの。ホルテンは、美術館オープンから数日後に亡くなったそう。よかったね、オープニングを見られて。

お庭も楽しい

見事なプライヴェートコレクションが散逸せず、コレクションとして一般公開されたことに、拍手&感謝。

自然光の使い方が上手

壁の使い方も

空間の使い方も

クリムト、シーレ、リヒター、シャガール、ムンク、ベーコン、マグリット、フォンタナ、トゥオンブリー、ハースト、バスキア、ウォーホール、クライン、キーファー・・。マッケやマルクら表現主義も充実の、それはそれは見事なコレクション。

プライヴェートコレクションだったので、ほぼほぼ初見のものばかりで、ワクワクが止まらない。

バスキア、多し

ハーストの蝶々、拡大
彼のホルマリン漬けに通じるものがある気がする

ハーストのドット、好き

このハーストも面白い
回ってる円盤の上に色をぶつけてる

LOVE、トゥオンブリー❤️

マグリット、よいの持ってる

クリムトのアッターゼー

お向かいに、クリムトと同じ正方形作品群。右のバスキアの、かわいい
クリムトとバスキアの”風景画”の比較

アッターゼーのポストカード
行きたい場所の一つ。数年前、クリムト取材でウィーンきた時、ここ行きそびれてる・・

サロンドテ(になる予定)

壁の嵌め込みには、工芸コレクションがずらり
ここも見応えたっぷり

シーレ小作品、素敵

ハイディ・ホルテンは、動物が大好きだったそう
コレクションにもその嗜好がよく出てる

ムンク
ゼセッションの仲間たちに、ムンクは大いに歓迎された

エミール・ノルデ

ヴェネツィアに素晴らしい美術館を作ったペギー・グッゲンハイムをなんとなく思い出す。ホルテンもアーティストたちと仲良しだったのかしら?

スタッフに聞くと、面識はあったけどペギーみたいに仲良し交流ではなかった、とのこと。

バラの立体感、素晴らしい
まだガラスをはめられてなくて、素で絵の具の質感を見られる
アートがエコロジー団体の標的になってからほとんどがガラス保護かかるようになったので貴重な体験

シャガールが生きてる時に購入してると思うと、感慨深い

キーファー

企画展じゃないけど、”どれか一つもらえるなら”は、シックな秋イメージのシーレか、フォンタナの切り裂き系のどれか・・いややっぱり、バスキアの風景画(ゴッホの星月夜へのオマージュにしか見えない)がいいなぁ。

建物内装というか自然光の使い方含めたセノグラフィーも上手で、とても素敵な美術館。

「アルベルティーナ」の真横。そういえばここ、ずっと工事してた。

ウィーンはすごい。私が通い出してからのわずか6〜7年の間に、「アルベルティーナ・モダン」が出来、「ウィーン・ミュージアム」も新装オープンして、どちらも素晴らしい。そもそも美術館天国の街なのに、またまたこんなすごいアート空間を生み出すなんて・・。

来るたびに、行きたい美術館がありすぎて困ってしまう。パリやロンドンに引けを取らない、アートシティウィーン。

ちなみに今回は4日間で、ゼセッション、ここ、アルベルティーナ、シアターミュージアム、美術史美術館、ユダヤ美術館、シェーンブルン宮殿、シシィミュージアムを訪問。

音楽、美術、お菓子において、ウィーン最強!


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年5月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。