テイラー・スウィフトがハリス副大統領を推薦：「子なし猫好き女」発言が逆鱗に触れた？

アバター画像
アゴラ編集部

世界的人気歌手テイラー・スウィフト氏が民主党のカマラ・ハリス副大統領と、ミネソタ州知事のティム・ウォルズ氏の推薦を表明しました。

スウィフト氏はハリス氏とドナルド・トランプ前大統領のテレビ討論会が終わった後に、インスタグラムに民主党の正副大統領候補の推薦文を掲載しました。

以下がその全文です。

声明の全文

多くの皆さんと同じように、私も今夜の討論会を見ました。まだご覧になっていない方は、今こそ目下の問題や、あなたにとって最も重要なトピックに対する候補者たちのスタンスについてリサーチする絶好の機会です。有権者として、私は候補者が提案するこの国の政策や計画について、できる限りすべてを見たり読んだりするようにしている。

最近、ドナルド・トランプの大統領選出馬を偽り支持する「私」のAIが彼のサイトに投稿されたことを知った。AIにまつわる私の不安と、誤った情報を広めることの危険性を思い知らされた。その結果、有権者としてこの選挙に対する私の実際の計画について非常に透明性を保つ必要があるという結論に達した。誤った情報に対抗する最もシンプルな方法は、真実である。

2024年の大統領選挙でカマラ・ハリスとティム・ウォルツに投票します。私がカマラ・ハリス （@kamalaharris） に投票する理由は、彼女が私が戦士が必要だと信じる権利と大義のために戦うからです。彼女は安定した才能あるリーダーだと思うし、私たちが混沌ではなく冷静さによって導かれるなら、この国でもっと多くのことを成し遂げられると信じている。LGBTQ+の権利、体外受精、そして女性が自分の体を持つ権利のために何十年も立ち上がってきたティム・ワルツ（@timwalz）氏を伴走者に選んだことに、私はとても心を打たれ、感銘を受けました。

私は自分の調査をし、自分の選択をした。あなたの調査はあなたのものであり、選択はあなたのものです。また、特に初めて投票する人に言いたい： 投票するためには登録が必要だということを忘れないでください！また、早めに投票する方がずっと簡単だと思います。私の体験談の中で、登録先や期日前投票の日程や情報をリンクしておきます。

愛と希望をこめて、

テイラー・スウィフト
子なし猫好き女

スウィフト氏の署名欄にある「子なし猫好き女」という表現は、共和党のJD・ヴァンス副大統領候補の過去の発言から来ています。

トランプ氏（インスタグラム）とスウィフト氏（Wikipedia）

ヴァンス氏は上院議員を目指すための熾烈な共和党予備選の選挙中にFOXニュースに出演した際に、「カマラ・ハリス副大統領のような、子どもを持たずに猫と暮らす女性らがこの国の人々をも惨めにしようとしている」と発言しました。

その発言に対する皮肉として、子供がいないスウィフト氏は猫を抱えている画像を推薦文とともに投稿しています。

x.com
twitter.com

ヴァンス氏の発言は、家族軽視の政策を行う民主党を批判する目的で出てきたものでした。しかし、この発言が逆鱗に触れた女性たちの批判を浴びています。

「これが米国の次期副大統領候補から出た言葉だとは本当に信じられない。」

ジェニファー・アニストン、子供のいない女性に対するJ・D・ヴァンスの「子供のいないキャット・レディ」発言を非難

スウィフト氏が見たとされる討論会では、ハリス氏によるトランプ氏への「煽り」攻撃が成功したという見方があります。トランプ氏の突拍子の無い発言の最中にハリス氏は時に笑みを浮かべながらトランプ氏を嘲笑するような表情を見せていました。

しかし、ヴァンス氏の発言により女性票の上積みが期待できそうなハリス氏ですが、依然として厳しい選挙戦を強いられています。

討論会前に発表された全米世論調査によるとハリス陣営とトランプ陣営の支持率が拮抗しています。

x.com
twitter.com

バイデン氏から民主党大統領候補に後継指名されてからハリス氏を浮揚させていたご祝儀相場が終わりかけている兆候があることを指摘する声も。

結局は投票結果次第だが、こういうことが起きるのは嬉しいことだ。「日曜日に発表されたニューヨーク・タイムズ紙とシエナ大学の世論調査では、トランプ氏が全国で1ポイントリードしており、民主党候補としてのハリス氏の蜜月が終わりに近づいていることを示唆している。」

ニューヨークタイムズ/シエナ大学の調査によると、有権者の間でトランプ氏の評価は固まっている一方で、ハリス氏については約３割がもっと知る必要があると答えています。

米国大統領選の投開票まで残り二か月を切っていますが、ハリス氏とトランプ氏は浮動票の取り合いをしていくことになります。

先週行われたニューヨークタイムズとシエナ大学の世論調査によると、有権者の28％がハリス氏についてもっと知る必要があると答えている。トランプ氏について同じことを言うのはわずか9％だ。世論調査