豊洲市場で「素人の買い出し」は歓迎されるのか?

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築地から移転した豊洲の魚市場に出かけました。豊洲は晴海の隣にあり、豊洲市場は晴海フラッグからは歩いて20分ほどです。

今回も、友人の浦田健さんに誘ってもらい、銀座おのでら店主の坂上さんに案内してもらいました。

場内は早朝から和食店や寿司店の仕入れをするプロの人たちで混雑しており、外国人観光客などはほとんど入ってきません。

独特のシステムがあって、値段も交渉で決まっていきます。私のような素人が1人で出かけても、どのお店で何をどう買ったら良いのかさっぱりわかりません。

また、魚介類の価格は、気象条件や季節によって大きく変動します。坂上さんのような場内の顔見知りがたくさんいる人なら、どこで何を買うべきかを場内で情報交換しながら見つけることができるのです。

何も知らずに適当に買うと、鮮度が悪かったり割高なものを買ってしまうことになりかねません。

素人客は歓迎されそうにない雰囲気ですが、実際に購入してみると、親切に対応してくれました。ツンデレな感じです。

牡丹エビ4尾、イワシ10匹といった小口の買い物でも受け付けてもらえ、2人で半分に分けて欲しいといったら別々に包んでくれたりしました。

市場で働く人にとって、1番迷惑なのは場内で写真ばかり撮って全く買い物をしないような観光客です。通行の妨げになるだけで、商売にとって何のメリットもないからです。

観光客であっても、てきぱきと買い物をして、お金を落としてくれる人は実はありがたい存在です。

今回も、マグロ、白ミル貝、牡丹エビ、イワシ、サメの心臓(モウカ)、ほたてなど3万円近く購入して帰りました。自宅で海鮮祭りは最高です(写真)。

こうやって何回か通っていれば、購入客としての信頼関係が確立でき、私のような素人でも丁寧に対応してくれるはずです。

とはいえ、いきなり素人だけで出かけても恐らくうまく買い物ができません。最初は市場に出入りしている専門的な知識のある人と一緒に行くのが良いでしょう。

浦田さん、坂上さん、ご案内いただきありがとうございました!


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年9月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。