駒込の小さなイタリア、セルヴァジーナで堪能する本格プーリア料理

出口 里佐

出口里佐です。

先日、久しぶりに、駒込駅(JR、地下鉄南北線)から徒歩3分のイタリアン、プーリア料理のレストラン、『オステリア・セルヴァジーナ』にディナーに出かけました。

プーリア料理 |  osteria /caseificio Selvaggina | 豊島区
駒込駅北口徒歩1分のところにある南イタリアのプーリア料理店OSTERIA SELVAGGINA(オステリア・セルヴァジーナ)です。セルヴァジーナではその名の通りシェフはみずから仕留めた野うさぎ、キジ、鳩などの絶品ジビエが供されます。料理の脇を固める野草や山菜天然キノコやトリュフも自然から採取してきたもの。チーズや生ハム...

プーリア州は、地図ではブーツのかかと部分にあたる、イタリア南部に位置します。とんがり屋根で有名な世界遺産の街、アルベロベッロもあるところです。

お店の入り口

チーズ工房もあるので、事前予約で、チーズの購入も出来ます。

セルヴァジーナの高桑靖之シェフは秋田県出身で、イタリア、プーリア州の名店で修業され、2011年11月にお店を開業しました。毎年のように夏にはプーリアに戻って、料理がアップデートされています。

また、自ら山に入り、山菜やキノコを採集、猟銃の免許も取得され鴨も仕留めているそう。チーズ工房も併設され、お料理に使われるほか事前予約で店頭販売、オンラインショップもされています。

今回は、18時に予約して参りました。

先ずは、飲み物を注文。夫は、イタリアのバラデンビールのナチオナーレ、私は「桃と野生ハーブ香るほんのり甘めのアイスティー」。

バラデンビールのナチオナレと、ノンアルコールの桃と野生ハーブ香るほんのり甘めのアイスティー(手前)。

お水は北イタリアの軟水、Surgivaがあるということで、そのガス無しをお願いしました。海外のガス無しのミネラルウォーターは硬水のことが多いので嬉しかったです。硬水はお腹に来るため、レストランで軟水が無い場合は、水道水(浄水器を通したもの)をいただいています。

ミネラルウォーターのグラスも専用。グラスの表面にご注目!

バラデンのナチオナーレも、Surgivaも専用のグラスでした。ビールのグラスは特に一番美味しく飲めるデザインなのでしょう。

ディナーは、お任せコース8500円(ランチは、土曜、日曜のみで、6500円)。

この日のメニューは

タマゴタケとルッコラ、パルミジャーノのサラダ

色鮮やかなタマゴタケ、苦くないルッコラと、まろやかなパルミジャーノチーズでした。

タマゴタケとルッコラ、パルミジャーノのサラダ。

佐久の岩魚 秋田のミズの玉

ハナイグチという名前のキノコ、ダイオウイワナ、クレソン、菊の花びら、この時期だけに玉のかたちになる山菜のミズ。オリーブオイルが美味しかったです。

佐久の岩魚 秋田のミズの玉

本日のチーズ
ノディーノ・ディ・モッツァレラ リコッタ ブラッティーナ

すべて自家製!!

本日のチーズ、3種

自家製パン

3種類。丸い輪のかたちのは、タラッリ。お持ち帰り用(580円)もありますが、買って帰るのを忘れて、残念。次回は必ず!

自家製パン

ここで、飲み物をおかわり。

夫は同じバラデン、私は手作りジンジャーシロップのホエイ割り。ホエイ割りが飲めるレストランは、他にあまり無いのではと思います。チーズを作っているからなのでしょう。本当に美味しいんです。お試しくださいね。

手作りジンジャーシロップ、ホエイ割り。超おすすめ。

秋の茄子のパルミジャーナ・ビアンカ

キノコのお出汁のなかに、茄子とパルミジャーナチーズをはさみ焼きしたもの。このお出汁が絶品。

秋の茄子のパルミジャーナ・ビアンカ

パスタ
自家製バッカラ(干し鱈)とサンマルツァーノトマトのパッケリ

パッケリは大きなチューブ状のパスタ。ちなみにパッケリは、ナポリ語で「平手打ち」という意味だそうです。バッカラはパスタに旨味のある塩味を効かせていました。

自家製バッカラとサンマルツァーノトマトのパッケリ

富士山で採ってきたいろいろな天然きのこと自家製サルシッチャの手打ちタリアテッレ

きのこは、やまどりだけ(国産ポルチーニ茸)、タマゴタケ、ショウゲンジなど。

富士山で採ってきたいろいろな天然きのこと自家製サルシッチャの手打ちタリアッテレ

肉料理
蝦夷鹿 さやあかね ショウゲンジ

蝦夷鹿は薪焼きで香ばしく、柔らかで旨味がありました。さやあかねというジャガイモ、万願寺唐辛子も薪で焼いているよう。

蝦夷鹿 さやあかね ショウゲンジ

デザート
山羊ミルクのパンナコッタ

シャインマスカットがキラキラして美しかったです。

山羊ミルクのパンナコッタ

食後の飲み物は、ふたりとも、山のハーブティー。黒文字という日本のハーブで、こちらに来るたびにいただいています。

山のハーブティー。黒文字はリラックス効果あります(私の場合)。

黒文字は香りが好きで、アロマスプレーも持っているほどです。その香りをかぐと、リラックスできる気がします。一日の終わりには、コーヒーよりもハーブティーが良いです。イタリア料理店で、黒文字のハーブティーがいただけるのも、セルヴァジーナだけなのではと思います。

会計をする頃になると、お店は満席。人気のお店なので、ぜひ予約をして訪れてみてください。秋は、天然きのこのコース、冬はジビエのコースがいただけるそうですよ。

お店の壁には、プーリア州など、南イタリア地図。

籠に盛られた、山で採取してきた、色々なキノコ。

オステリア・セルヴァジーナ