富士市で工場&鉄道の夜撮にトライ

ここ数日、それまでの暑さが嘘のように涼しくなりました。暑さ寒さも彼岸までといいますが、これだけ夏が長くなった昨今にあっても、彼岸は暑さの区切りであるようです。

秋分を過ぎると夜の方が長くなります。早い時間から暗くなるので夜景を撮るのはこれからが適した時期になってきますね。そんな秋分の日の夜に隣の富士市に出かけて夜景を撮りに行ってきました。

岳南原田駅

やってきたのは富士市東部の吉原地区。ここは岳南電車というミニ私鉄が走ることで知られています。富士市は工業都市で中でも吉原地区は工場が密集しています。その中を走る岳南電車は工場夜景が撮れる鉄道として有名です。

今回は電車には乗らず、車で工場夜景が近くに見られる岳南原田駅にやってきました。

かつては有人駅として切符の販売を行っていたその面影が今も残ります。

駅名標が昭和チックでいい感じ。
本吉原はこのローマ字表記だと「ほにょしわら」ですね。

駅は簡易な島式ホーム。岳南電車の多くの駅でこの白い鉄パイプでT字に組まれた屋根があるのですが、夜になるとライトに照らされてこれがなかなかエモい表情を見せるのです。

ちょうど吉原行の電車がやってきました。

実は2年ほど前にもこの駅を訪れ夜景を撮ったのですが、その時は三脚がなくLUMIXでは手振れしまくりでした。今回は三脚を購入してリベンジしにきたんですがまだまだ納得いく写真が撮れません。今回iPhoneで撮ったのは以下の写真ですがこちらの方が好みの写真が撮れますね。

当駅でのすれ違いも見られました。

LUMIXで走行中の車両も撮ったのですがシャッタースピードが遅くうまく撮れませんでした。まだまだ使いこなせていないと反省しきりです。

岳南富士岡駅

続いてやってきたのは岳南富士岡駅。夜の帳もおりて人影のない静かな駅です。

ちょうどまた吉原行きの電車が滑り込んできました。

LUMIXで撮影。

iPhone11で撮影。

岳南富士岡駅には「がくてつ機関車ひろば」と呼ばれる鉄道公園があって、かつて岳南電車で活躍した車両が展示されています。

こちらは長野県の上田電鉄で昭和3年に製造されたのち名鉄を経由して岳南電車で活躍したデキ500形ED501列車。昭和45年に譲り受けたあと貨物の機関輸送車両として活躍し平成27年に引退しました。名鉄で活躍したこともあって車台番号が名鉄独特のローマン字体となっています。

富士市内で工場夜景を撮影

iPhone11で撮影。

この後は岳南電車を離れて工場夜景が近くで見られる場所に移動しました。新幹線・新富士駅から少し東の工場を撮影。電線が思い切りかぶり邪魔なような気がしますが、被写体自体が人工的な構造物なのでこれはこれで意外にマッチしたかなという印象です。

iPhone11で撮影。

LUMIXで撮影。

こちらは入道樋門公園から見たポリプラスチックス富士工場の夜景。富士市の代表的な工場夜景スポットです。この日は風があって水面が揺れてしまっていますが波が穏やかであれば水面に映る工場の姿が映えてより美しい夜景になっていたことでしょう。夜景を見に来る人はそこまで多いわけではなくこの景色をほぼ一人占めすることができます。

三脚デビューして工場夜景が有名な富士市まで夜景を撮りに行きましたが、LUMIXではまだ全く納得のいく写真が撮れませんでした。わたしのような写真素人でもそこそこ上手に夜景が取れるiPhoneのスペックの高さに改めて驚かされた次第です。基礎からもう一度夜景の取り方を学んで納得のいく写真が撮れるようになりたいと思いました。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年9月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。