自民党の石破茂新総裁は、新政権発足に向けて党役員および閣僚の人事をほぼ固めました。
党役員人事では、副総裁に菅義偉前首相が就任することが内定しました。幹事長には森山裕総務会長、総務会長には鈴木俊一財務相が選ばれ、政務調査会長には小野寺五典元防衛相、選挙対策委員長には小泉進次郎元環境相が起用される見込みです。また、国会対策委員長には坂本哲志農林水産相が、幹事長代行には福田達夫元総務会長が就任する予定です。麻生太郎副総裁は党の最高顧問に就任することが決まりました。
高市早苗氏は総務会長をと小林鷹之氏は党広報本部長の打診を固辞しました。
閣僚人事では、外務大臣に岩屋毅元防衛相、財務大臣に加藤勝信元官房長官、文部科学大臣に阿部俊子氏が起用されます。厚生労働大臣には福岡資麿参院政審会長、農林水産大臣に小里泰弘首相補佐官、経済産業大臣に武藤容治元経産副大臣、総務相は元行政改革相の村上誠一郎氏が選ばれています。
国土交通大臣は公明党の斉藤鉄夫氏が続投し、環境大臣には浅尾慶一郎参院議運委員長が就任します。防衛大臣には中谷元氏が再登板し、官房長官には林芳正氏が続投する予定です。
また、経済再生担当大臣には赤沢亮正氏、経済安全保障担当大臣には城内実氏、デジタル大臣には平将明氏が起用されます。地方創生担当大臣には伊東良孝氏、こども政策担当大臣には三原じゅん子氏が選ばれ、法務大臣には牧原秀樹氏が起用される見込みです。
官房副長官には橘慶一郎衆院議員、青木一彦参院議員、佐藤文俊元総務事務次官が選ばれました。石破新総裁は、10月1日の首相指名選挙を経て新内閣を発足させる予定です。
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露骨な論功行賞人事となりました。
自民党は空中分解してしまうのでしょうか。
自民党内の対立軸も変わってきています。
1日に開かれる国会で石破氏が首班指定されてから解散することになります。解散は9日、衆院選は27日投開票で調整しています。
今回の人事が解散総選挙にどう影響するのでしょうか。