中古ワンルーム投資という「貯蓄型商品」

私が初めて投資ワンルームマンションを購入したのは、今から10年前の50歳の時でした。

生まれてから50年間、1度も借金をした事はなく、自宅も現金で買うほどの借金嫌いだったのは、「借金と連帯保証人にだけはなるな」と言う親の教えを忠実に守っていたからです。

連帯保証人には安易にならない方が良いですが、借金に関しては親の教えは間違っていたと思います。

借金には良い借金と悪い借金があります。

消費や浪費のための借金は悪い借金。ただし投資のための借金は良い借金なのです。

投資用ワンルームマンションは1%半ばの金利でほぼ全額借り入れること(フルローン)ができます。うまく物件を探せば、賃貸利回りと借入金利の金利差(イールドギャップ)が3%程度得られます。

これは物件価格が変わらなければ、金利差の3%が毎年預金の金利のように積み上がっていくことを意味します。

毎月の家賃収入とローンの返済がほぼ同額でキャッシュフローが生まれないとしても、ローンの残債が年間で3%ずつ減っていき、物件価格との差額が含み益として蓄積されていきます。この含み益は物件を売却するまで課税される事はありません

ワンルームマンションはローンを完済するまで持ち続ける必要は必ずしもなく、途中で売却して現金を手に入れることもできるのです。

物件価格が安定していれば、投資をワンルームは安定した貯蓄性商品と言うことができます。

もちろん、預貯金に比べれば、空室リスク、家賃下落リスク、物件下落リスクなどのリスクは存在します。そのリスクの見返りに預貯金より高い期待リターンが提供されているということです。

ワンルームマンション投資では物件価格が上がる必要は必ずしもありません。イールドギャップ以上に価格が下がらなければ損にはなりません。だから負けにくい投資と言えると思います。

本日もこちらのセミナーで、個人投資家の皆さんに不動産投資戦略をお話したいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年9月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。