JAL国際線エアバスA350-1000プレミアムエコノミー搭乗記

出口里佐です。

アゴラの記事は、ビジネスマンが普段使える国内限定のグルメガイドで、というリクエストがあるのですが、今回は特別に許可をもらえたので、海外編です。

先週末からニューヨークに来ています。飛行機は、JALマイレージをコツコツと貯めて、プレミアムエコノミークラス。その中でも今回は、限りなくビジネスクラスに近いと噂に聞いていた、エアバスA350-1000を使用している、羽田発11時5分発のJL006便です。

今年、2024年から、ニューヨーク線、ダラス線など、一部に導入されたのを、ニュースで知って、一度乗ってみたいと思っていました。この他にも、知っていると旅が快適になる情報もお知らせします。

エアバスA350-1000に搭乗する通路からパチリ

NearMe

家から空港までは、NearMeというタクシーよりもお安く空港に移動できるサービスを利用しました。世田谷区の自宅から羽田空港第3ターミナルまで、期間限定クーポン利用で2480円でした。

クーポンがないと千円くらい高くなり、場所にもよりますが前泊やスーツケースの宅配を利用することを思えば、シェア乗りで知らない方と一緒になったり、事前予約が必要で確約ではないということもあるのですが、ひとりの場合は格安で便利です。

人数が増えるとその人数分だけ値段があがるので、2人以上だとタクシーが良いかもしれません。

ラウンジ

JALの場合、プレミアムエコノミークラスは、サクララウンジが使えます。エールフランス航空などは、使えないので、お得です。

当日は、家では朝食を食べずに向かいましたので、サクララウンジで朝食をいただきました。JALのラウンジの名物ビーフカレーは、朝から大人気。ビーフがゴロゴロ入っていて美味しかったです。ところでこのビーフカレー、冷凍でJAL mallで買えるのをご存知でしょうか? 美味しいし、JALマイレージも貯まるので、自宅の冷凍庫に常備しています。

プレミアムエコノミーなので、サクララウンジ利用出来ます。JALのビーフカレー(手前)は朝から大人気!電源もあるので、朝ご飯の後に、軽くお仕事も。

ラウンジは、食事ができるほか、デスクで出発前に充電しながらPCを使って落ち着いて仕事もできるので、少し早めにチェックインして、利用できるものは利用したいですね。

さて、いよいよ出発時間の30分前から搭乗開始なので、その10分前には余裕を持ってラウンジから移動しました。サクララウンジから今回の141番ゲートまでは、本当に10分近くかかり、羽田空港第3ターミナルの最も遠いところにありました。食後の良いエクササイズでした。

Face Express

搭乗は、グループ別に順番に案内されますが、自分のグループがスタートの時にFace Express(顔認証)レーンから入りましたので、列にほとんど並ばずに飛行機に乗れました。

Face Expressは、チェックインの際、顔認証登録の機械でパスポートとともに顔写真を登録することで、それ以降のパスポートと搭乗券の提示が不要になります。手荷物(自動手荷物預け機でも顔認証の登録もできます)、保安検査場や搭乗ゲートでラクラク。

空港に着いたら必ず登録をおすすめします。まだ登録する人が少ないのが不思議です。

A350-1000のプレミアムエコノミー

https://www.jal.co.jp/inter/A350-1000/index.html

座席に到着してバックパックを荷物棚に収納、座席の上には、毛布、枕、などエコノミークラスと同じものの他、スリッパ、JALのロゴが入ったグレーのビニール袋。袋の中には、保湿マスク、耳栓、アイマスク、歯ブラシ歯磨き粉。ここまでは、普通のプレミアムエコノミー。

スリッパの他、保湿マスク、耳栓、アイマスク、歯磨きセットは、プレミアムエコノミーの定番。

着席してまず気づいたのは、隣の席とのプライバシーパーティションがあり、視線が気になることはありません。特に背もたれのヘッドレストに頭をつけると隣の人は見えません。長旅に、この設備は良いですね。

A350-1000のプレミアムエコノミー座席。隣との間に、パーティション。背もたれに深く頭をつけると、隣のかたは見えません。

前の座席の裏に設置している個人別スクリーンが、座席の大きさギリギリまで使っていて大きいです。16インチ4Kだそうです。BlueTooth接続可能で、使い慣れた自分のヘッドホンを接続できるそうです。

スクリーンが16インチ4Kで、座席の幅一杯に大きくて、クリア。

A350-1000のプレミアムエコノミーのスクリーン。
羽田で搭乗してすぐにニューヨークの夜景写真を見るとワクワク。

充電は、AC電源が使えるのは、ビジネスクラス的で、それとタイプCが使えるのがとても嬉しいです。と思ったら、A350はエコノミークラスにも、AC電源、USBポートType-A/Cを設置。エコノミークラスでは、これまで国内線ではありましたがタイプCは無い場合が多いです。これで、私のiPhone13も充電できて、到着後も安心です。

AC電源があるので、PCもOK。ビジネスクラスみたい!

離陸してしばらくすると、日本時間では真昼ですが、ニューヨークは13時間の時差があり、夜。機内はそれに合わせてでしょうか照明を落として暗くなりました。私は旅行体質で、明るくても飛行機に乗ると、離陸前から眠れるという特技があります。更にこの新しいプレミアムエコノミーでは、電動でかなりフラットに近い態勢になれるので、結構眠ることができました。

座席が電動で写真右のリラックスポジションだとかなりフラットに近い状態に。
座席ポケットのJALパンフレットより

テーブルも大きい(PCや食事用)のと、タブレット用の小さいのが付いています。
JALのパンフレットから。

A350の湿度と気圧

機内では乾燥をなぜかこれまでよりも感じなかったので、ネットで調べてみたら、A350は加湿機能を備えているそうです。従来の飛行機の客室内湿度は、5%から10%だそうですが、それを20%近くまで上げることができたそうです。国内線でもA350は導入されているので、体感している方も多いかもしれません。

特に長距離の国際線では、湿度の違いが快適さを大きく左右しますね。お肌がカサカサしたり、目が乾いたり、喉に違和感があったり、目薬やマスクで予防はしていましたが、少しでも楽に移動したいです。

また気圧が上空1万メートルでも標高1800メートルの気圧くらい(従来の飛行機は標高2400メートルの気圧)に調整されているため、耳の痛み、航空性中耳炎の発生、むくみなどがかなり抑えられるそうです。

確かに、足がパンパンにむくむということはなかったです。風邪や鼻炎の時は、気圧差があっても耳抜きができなくて、着陸の際、耳が痛くなることもあるそうなので、これはありがたいです。

国内、海外とも、今後旅先でA350を選べる航空路線があれば、ぜひとも乗りたいです。

MPCアプリ:アメリカ合衆国到着時にやっておくと良いこと

MPC(Mobile Passport Control)アプリって、ご存知でしょうか。

アメリカ合衆国に到着するときに、入国審査の長い列に並ばずに、時間を短縮できるアプリです。

このアプリが使えるのは、いろいろな条件があるもののESTAを2回目以降に申請している日本人なら、ほとんどの方が使えるようです。ダウンロードして、簡単な英語が出来れば登録が可能です。出発前に登録しておく項目と、到着後に登録する項目があり、Wi-fiが到着後にすぐに使える環境が必要です。

今回初めて利用しましたが、各段に早く入国審査を通過できました。アプリに入力完了後、何番の窓口の列に並んでくださいと、表示されたので、そこに並びました。入国審査は、US Citizenの方が優先で、MPCの列の外国人ひとりを通すのに、隣の列の5人くらいのUS Citizenを通していましたが、それでもかなり早く終わりました。

MPC(Mobile Passport Control)アプリのスタート画面。
入国審査の時間を大幅に短縮できるのでオススメ。

まだ使う方が少ないので、特におすすめです。JALのCAさんもなぜか知らなくて、ちょっと驚きました。ターミナルナンバーを選ぶところがあるのですが、JALの場合、eチケットの控えにしか書いていなくて、手元の紙やデジタル搭乗券には記載が無く、すこし焦りましたが、CAさんにアドバイスされた通り、地上スタッフさんに聞いて、ターミナル8と確認できました。

入国審査窓口では、英語で、ニューヨークに来た目的(ビジネス?観光?)、何日間滞在か、宿泊するホテル名、所持している現金の金額を質問されました。顔写真は眼鏡を外して撮影されました。指紋の登録機械はありましたが、登録は不要でした。登録している人もいたので、人によるのかもしれません。

ヨーロッパに度々行きますが、入国審査の質問はパリはほどんどなくて、先日のフランクフルトでは、何しに来たのかと具体的に聞かれたくらいなので、ニューヨークは、質問が多い印象です。

マンハッタンへ

無事、入国審査を終えて進むと、荷物もちょうどベルトコンベヤーに流れてきたところで、ピックアップ。マンハッタンのホテルに向かうため、タクシー乗り場に向かいました。

今は、タクシーよりも、Uberが主流な様で、乗り場も番号までついています。Uberを使った友人の話ではとても便利だそうです。タクシーはマンハッタンまで固定で83ドルと、JFKのタクシー乗り場スタッフさんから聞きました。降りたときにもらったレシートには、82.69ドルと表示されていたので、ほぼ同じ。

内訳は70ドルが固定基本料金で、それに有料道路料金や、空港使用料など、諸々の費用が加算されていました。チップもいれて、90ドルを現金で払いました。チップが少ないかなと思いましたが、運転手さんは喜んでくれたのでホッとしました。

スーツケースがあるので、タクシーにしましたが、体力がある方は、Air Trainや地下鉄を乗り継いでいくのも安くて良いかもしれませんね。

マンハッタン内の地下鉄

以前は、地下鉄に乗るために乗車券のカードを券売機で購入して、チャージをして利用してましたが、タッチ決済が出来るクレジットカードで、乗車時に改札口で、PASMOやSuicaの様にタッチするだけで乗車できるようになりました。とても便利です。

ニューヨークの旅には、タッチ決済のクレジットカードを準備したら良いですよ。海外では万が一に備えて、クレジットカードは2枚(タッチ決済)お持ちになることをおすすめします。

皆様の旅の参考になりましたら、嬉しいです。

読んでくださる方がいらっしゃるなら、旅の後編も書きたいと思います。