パーティーに招待する側、される側のマナー

ホームパーティを開催したり、友人のホームパーティに招かれる機会が増えてきました。会社の創立記念のようなパーティはホテルの宴会場を使ってやることが多いですが、プライベートなパーティはむしろカジュアルに家でやる方が時間の制約も無くリラックスできたりします。

何となく開催しているホームパーティですが、準備する方は大変です。部屋の掃除や片付けをして、ドリンクや食べ物、そしてテーブルセッティングなどにも時間がかかります。メンバーが集まっている間も、様々なゲストのリクエストに対応しなければなりません。

会費制で開催しているならともかく、完全に招待されて出かける場合はパーティ会場の雰囲気を想定して、相応の品物を持参するのが礼儀です。

ワイン好きが集まっているなら乾杯用の冷えたシャンパンといった具合です。ワインは保管できますから何本あっても困りませんが、デザートやフルーツを持参する場合は事前の調整が必要です。以前のパーティで3人くらいがケーキを持ってきて、食べきれなくなることがありました。

また、お邪魔する家を汚したり傷つけたりしないようにするのもマナーです。白いソファに赤ワインをこぼしたり、壁にかかっているアート作品に手を触れたりといった参加者は論外です。お酒が入った時ほど、粗相をしないように気を付けるべきでしょう。

そしてパーティが終了したら後片付けをある程度手伝ってから帰るのも礼儀です。ゴミをまとめたり、割れにくい食器などは洗ってホストの負担をできるだけ軽くする。ワイングラスや高級なお皿などは逆に酔っぱらって洗ったりしない方が良いでしょう。

SeventyFour/iStock

パーティは楽しい時間を好きな人たちと一緒に過ごすためのものです。集まった人全員が気持ち良い時間を過ごせるように話題にも配慮が必要です。考え方が対立しやすい政治や国家紛争などのテーマは避け、一部の人しか知らない内輪ネタやいない人の悪口なども厳禁です。

参加したメンバー全員が会話の輪に入って知らない人同士も仲良く話せるようにティーアップするのはホストの役割です。

と細かいことを色々書きましたが、ほとんどの場合何も特別な意識をすることなく、楽しくあっという間に時間が過ぎてしまいます。

パーティのマナーは大人になると、誰も注意をしてくれません。自分自身でマナーを守れているかどうかチェックをするしかありません。

それが出来ない人は、気が付かないうちにいずれパーティに呼ばれなくなるでしょう。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年10月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。