香川県三豊で民泊という「人体実験」を始めるメリット

先週訪問した香川県の三豊で、私が主宰する投資家コミュニティー資産設計実践会メンバーと一緒に民泊ビジネスを始める準備を進めています(写真は既に三豊で稼働している民泊物件)。

三豊は父母ヶ浜という地元の海水浴場がインスタグラムによって撮影スポットとして大人気となり、年間の観光客数が5000人から50万人と100倍に増加しています。

にもかかわらず、現地の宿泊施設の室数が少なく需給関係は良好です。

また、県外から若年層の流入が続いており、空き家を借りて飲食店をオープンしたり、地元で起業する人も増えています。

過疎化する街の活性化の事例として、日本国内の自治体からの視察のニーズも強く、そのような人たちも集まってくるようになりました。

塩田が主要産業であったという歴史的背景から鉄道路線から外れ、ローカルな街として存在しているからこそ手付かずの自然が残り、瀬戸内海の穏やかな海が心行くまで味わえます。

今回のプロジェクトでは、三豊の北部にある庄内半島の海沿いの土地を購入し、オーシャンビューの新しい建物を建設する予定です。

若者向けではなく、50代以上のカップルやグループが宿泊施設でゆっくりと時間が過ごせるようなスペースを提供しようと考えています。

設備としては、サウナ、プール、ジャグジーなどを海が見える場所にオープンに展開し、ワインセラーで充実したラインナップを提供し、滞在型のニーズを汲み上げようと思っています。

開発運営に必要な資金は、私を含む数十人のメンバーが共同で拠出し、収益に関してもレベニューシェアできる仕組みをつくりました。

来年には完成して稼働を始める予定です。自分でも利用したいと思えるこだわりの宿泊施設を完成させ、メンバーも利用できるようにする。

観光客が増え、宿泊施設が足りないエリアに、他の施設にはない差別化された宿を提供する。

どんな施設が完成するのか、今から楽しみです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年10月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。