厚生労働省は、国民年金の給付水準を引き上げる方針を発表しました。厚生年金保険料の一部を基礎年金に充当し、中長期的な財源を確保する計画です。この改革により、基礎年金の受給水準は現在の1.3倍になる見通しですが、厚生年金からの流用に対して多くの不満の声が上がっています。
「パートも含めてみんな厚生年金に入れば今の手取りは減るけど老後は安心だよ」説への厚労省からの回答 https://t.co/mcED23ED8i
— ののわ (@nonowa_keizai) November 15, 2024
参照:基礎年金の給付水準、3割底上げ 財源は厚生年金保険料(日経新聞)
この案は、近く厚生労働省の社会保障審議会で議論され、2025年の通常国会で年金改革関連法案として提出される予定です。一方で、厚生年金保険料を基礎年金に流用することで、厚生年金の給付額が減少する可能性が指摘されており、多くのサラリーマンから不満が噴出しています。
会社員が払ってきた厚生年金の金を、国民年金へと勝手に切り崩して流用し、会社員が払ってきた厚生年金の給付額が減らされる
嘘としか思えないやばい計画が政府で進んでるhttps://t.co/NRE4aluwZw— ゆな先生 (@JapanTank) November 14, 2024
現在も厚生年金は国民年金の赤字補填に利用されていますが、今回のように公然と流用が議論されるのは初めてです。これを「財産権の侵害」とする意見もあります。
厚生年金は今でも国民年金の赤字の穴埋めに利用されているが、ここまで公然と出てきたのは初めて。
厚生年金の加入者の保険料を他の年金に流用するのは財産権の侵害。サラリーマンは立ち上がるべきだ。 https://t.co/7WYiUWMXka— 池田信夫 (@ikedanob) November 14, 2024
朝からとんでもないニュースきた
厚生年金の金が国民年金に流用される
財産権侵害だろこれ pic.twitter.com/wvouLkGYwN— ゆな先生 (@JapanTank) November 14, 2024
現行のマクロ経済スライドにより年金給付水準が抑えられてきましたが、新制度では抑制期間を短縮し基礎年金の受給水準を向上させる計画です。
マクロ経済スライドで給付水準が下がっちゃうから補填しますってマクロ経済スライドの意味なくて草
— JL188 (@jl188rv) November 15, 2024
また、基礎年金の受給水準引き上げに伴い、国庫負担が最大で年間2.6兆円増加する見込みです。このため、安定した財源の確保が重要となり、消費税増税など過去の事例を参考に対応策が検討されています。
今回の制度変更を焦るなという声もありますが、なし崩し的に負担が増えていくのは目に見えています。
厚生年金で基礎年金を穴埋めのニュースがありますが、給付水準が下がるのは「年収が40年間、1080万円を超える会社員」なのでキレてるお前らほとんど関係ないぞ!高所得者はキレてヨシ pic.twitter.com/671TO6WnDg
— ちゃわんご@投資の沼 (@chawan_wabita) November 15, 2024
昔から厚生年金から流用はされてました。
基礎年金勘定はそもそも厚生年金で国民年金の給付水準を維持するための仕組みなので。
流用度合いが酷くなったと言うのが正しい。 https://t.co/V6EkEydQVj pic.twitter.com/QW0W6iedml— 604@自称善人 (@urpinus13578) November 14, 2024
労働者からの反発を抑えるために企業に負担をもとめる案も出てきました。結局給料に転嫁されるので同じことですが。
『パートの社会保険料を会社が肩代わり 年収の壁対策、厚労省』
会社に負担させても、実質的には個人負担。パートの無知に付け込んで、誤魔化す気満々だね。社会保障費を削減する話は一切せずに、ひたすら社会保険料を増やす話しかしない厚労省は、日本のガンだよ。https://t.co/MXRU77kJAA
— 説教おじさん (@partyhike) November 15, 2024
自民党は基礎年金の支給額引き上げを次期衆議院選挙で公約に掲げ、国民民主党も同様の改革案を提案しており、与野党間での協力が進む可能性もありますが、すでに厚生年金保険料率の上昇も非常に高いものになっています。
厚生年金保険料率の変遷ですが、すごい上昇ですね(^^ゞ pic.twitter.com/mCNFqvzVoG
— 小黒一正 (@DeficitGamble) July 15, 2023
年金定期便には本人負担分しか記載されていません。一連の騒動で企業負担分にも注目が集まるといいのですが。
これらの問題を解決しない限りサラリーマンが負担を強いられる状況は変わりませんが、問題の所在を理解している人はまだ多くありません。
厚生年金が「基礎年金」を通じて国民年金に流用されるトリックはわかりにくいが、理解してほしい。
そうしないと、これからもサラリーマンは国民年金の赤字を埋める貯金箱として利用される。 https://t.co/eU2nh4YkF8— 池田信夫 (@ikedanob) November 15, 2024
厚生年金の積立を国民年金の穴埋めに使ったり、個人負担の社会保険料を会社負担に付け替えてりと、厚労省によるとんでもない案が今日だけで2つもニュースになったが、このひどさを理解できない国民が過半数いるから、彼らは恥ずかしげもなく出してくる。メディアによる批判も全く不足している。
— 戯画兎 (@giga_frog) November 15, 2024
今後、基礎年金の赤字を厚生年金で補填する構図について、さらなる理解が求められます。