ご無沙汰しております!自由主義研究所の代表(建前)&裏方(実態)の藤丸です。最近、noteの更新が滞っており、申し訳ありません。
前回の記事(もう一ヶ月以上も前…)に書いたように、アルゼンチンのミレイ大統領についての本の、日本語翻訳出版プロジェクトが忙しく、なかなかnote記事を書けませんでした。←言い訳。
今回は、このミレイ大統領についての本「Milei: La revolución que no vieron venir」(邦題は、実はまだ決まっておりません)を、日本語に翻訳して出版しよう、と思ったきっかけを書いてみようと思います。
とりとめのない裏話なので、興味のある方のみ、お読みください。
実は今日中にnote記事を書けば、23ヶ月連続の投稿になるから、記事を書け、とnoteさんに言われたので、明日から旅行だと言うのに、強引に書いております。
あと、こうして書いて記録に残さないと、私は忘れっぽいのですぐに忘れてしまうからです。
この本は、2人のアルゼンチン人の共著であり、スペイン語(※)で書かれています。
※アルゼンチンの公用語はスペイン語です。
アルゼンチンの本は、そもそも日本ではあまり出版されておらず、この本もアマゾンのKindle電子書籍のみ、日本で購入可能でした。
私はスペイン語はまったく読めませんので、電子書籍で購入後、ある裏技(内緒です笑)を使って、全文を翻訳機で難なく日本語に翻訳しました。
著者2人のうち、1人が第一部、もうひとりが第二部を書いており、目次を見て、第一部はアルゼンチンの歴史やミレイの政治遍歴、第二部が自由主義思想の話、だとわかったので、私は第二部から読み始めました。
アルゼンチンの歴史やミレイ個人の話よりも、自由主義思想に興味があったからです。
第二部の序盤に、
「ミレイが登場する前は、アルゼンチンではリバタリアンは全員が知り合いなほど、ごく少数だった。その中でもオーストリア学派の人は、さらに少数だった」
という内容の文章を見つけ、衝撃を受けました。
国民による選挙で、リバタリアンを大統領に選んだくらいだから、相当多くの自由主義者がいる国なんだと私は思い込んでいました。でも意外なことに、そんなアルゼンチンでも数年前までは、リバタリアンもオーストリア学派支持者も、そんなに少なかったなんて。
日本に自由主義を広げたい、という思いで活動している私にとって、勇気をもらえる文章でした。
というのも、「自由主義を広げたい」といっても、なかなかうまくいかないことが多いからです。
言論人としても政治家としても、ミレイはある種の天才だと思いますが、日本にも、こんな天才が現れたり、なにかのきっかけで自由主義が急に受け入れられたりするかも、と希望が持てました。
そんな感じで、読み始め冒頭からすぐに、非常に興味を持てた本でした。(まあ、翻訳機による機械訳なので、アレな部分も多かったですが)
でも、すぐに「この本を日本語に翻訳して、本を出版したい」と思ったわけではありません。
私個人としても、自由主義研究所としても、本の出版は経験がなかったですし、そうでなくとも、アルゼンチンの出版社のスペイン語の本なんて、どうやって翻訳すればいいのか検討もつかなかったからです。
で、このすばらしい内容で私に勇気をくれた本は、とりあえず第二部の途中まで読んで、その後、しばらく忘れていました。
ところで、私はSNS(X)でもミレイ大統領や自由主義についてツイートしているので、それを見てくれたアルゼンチンの人からフォローされることがあります(むしろ、現時点でのフォロワー約4000人のうち、1000人くらいはアルゼンチンの人かもという疑惑もあります)。
どういう経緯だったか全く覚えていないのですが(私からフォローしたのか、先にフォローされたのか)、あるアルゼンチンの人と相互フォローになりました。すると、その人からいきなりDMが来たのです。
そのDMの内容は、
「世界の舌を魅了する神戸ビーフ」という看板と一緒に写ったご自身の写真のみ。
挨拶などの文章は一切なく、ご自身の写真のみをDMで送って来られたのです。
正直、私は当惑しました。
相互フォローだから、おそらくツイートの投稿に共感した、つまり同じような思想の持ち主の方なのだろう。私が日本人だとわかって、日本に旅行したときの自分の写真を送ってくれたのだろう…。と思い、その写真のみのDMにどのように返信すればいいかわからず、とりあえず、イイネマークだけ返信して放置しました。
「なんの話なんだ!?」と思われた方も多いと思います。
実は、この無言写真のやり取りの方が、この本の第二部の作者のリバタリアンのマルセロさんだと後日判明するのです…。具体的には、この10日後に、私がたまたま本の作者名を見て「どこかで見たような気がする」と思い、XのDMを改めて見て、気づきました。
日本語の名前だとすぐ気づくのですが、アルファベットだと、読み方もわからないし印象に残りにくくて、気づきにくいんですよね。(←言い訳)
「あのすばらしい本の作者さんやないか。しかも第二部のリバタリアンの方の」と、気付いた私は、慌てて自己紹介と本が素晴らしかった、という内容のDMを送りました。
このような経緯があり、後に、日本語翻訳出版のプロジェクトへつながっていきました。
縁とは不思議なものですね~…。
(続きます。たぶん)
編集部より:この記事は自由主義研究所のnote 2024年11月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は自由主義研究所のnoteをご覧ください。