三嶋大社・伊豆山神社であけましておめでとうございます。

2025年がやってきました。

明けましておめでとうございます。

今年も昨年同様いろいろな場所を訪ねて、いろんな景色をみなさんにご紹介していけたらいいなと思っています。

また、noteを始めて3年たったのでそろそろ新たな作風にもチャレンジできたらと考えています。こちらについてはぜひお楽しみに。

さて、新年あけて最初の旅行は今日からこのきっぷを使っていきたいと思います。この冬リニューアルされた「青春18きっぷ 3日用」です。自動改札を通れるのは便利なんですが、有効期間が青春18きっぷ使用可能期間のうち任意の3日間から連続する3日間に変更されてしまい利便性が低下しました。このきっぷの使い勝手がどんなものか確かめてみようと思います。

三嶋大社

静岡駅から普通電車に乗って1時間強。県東部の三島駅にやってきました。南口は結構な人でごったがえしています。

多くの人はここから歩いて伊豆の国の一宮、三嶋大社に向かいます。県東部で最も参拝者の多い歴史ある神社。伊豆諸島の開拓神を祀っており、ここ三島の地名も伊豆諸島の尊称「御島(みしま)」から来ています。

三嶋大社はもう何度も参拝に来ていますが初詣に来るのは初めてです。三嶋大社に向かう道は私が大好きな散歩道のひとつ。まだ一部で紅葉が残っている庭園・楽寿園の入り口や、

富士の湧水があふれる白滝公園を通り抜けて神社まで歩いていきます。

白滝公園から神社方面に流れる桜川は透明度が高く、鴨も気持ちよさそうに泳いでいました。

駅から桜川沿いに歩いていくと三嶋大社に到着します。こちらは西門。正門は南側にあります(サムネイルにあげたのが正門です)が大回りになるのでこちらから入場します。

さすが伊豆国の一宮。普段は閑散としていますが初詣となればこの賑わい。大行列となっていました。それでも列は整然としていて待ち時間はさほどなくスムーズに参拝を終えることができました。

今年初めての神社参拝だったので、おみくじをひくことにしました。

微妙な吉でした。昨年は京都で凶を引いたんですが、さほど悪い年ではありませんでした。聞けば三嶋大社では凶はない模様。おみくじに書かれた教示を胸に秘めて一年注意して過ごしたいと思います。

伊豆山神社

再び電車に乗って東に向かい、熱海駅で下車します。こちらも人で大賑わい。こちらは三島とは異なり温泉目当ての観光客がメインです。

温泉も魅力的なんですが、今回の目的地は熱海駅からバスに乗ったところにあります。熱海駅脇のバスターミナルからバスに乗車。

熱海は海と山が迫る町でマンションが山にへばりつくように林立するのですが、今回の目的地はバスでそんな山を登った先にあります。

やってきたのは伊豆山神社。神奈川県との県境にも近い熱海市伊豆山地区にある神社です。古くは走湯大権現と呼ばれ、ここに湧き出る温泉を「走り湯」と呼び、これが神格化されて神社が建てられたのが始まりとされています。今も走り湯は山を下った海の傍に存在しており見ることができます。

ちなみに「伊豆」の地名も「湯出ずる地」としてこの場所から名がついたという説があります。その後源頼朝が源氏の再興を祈願し、彼が鎌倉幕府を開くことができたことから、この神社は関八州(関東地方八国の総称)総鎮護と崇められてきました。

頼朝と政子が腰かけたと言われている石。

源頼朝と北条政子がここでおデートして結ばれたことから、縁結びにもご利益があるとされています。

伊豆山神社の御神徳は赤白二頭の龍です。温泉の神とされるとともに強運の神ともされています。芦ノ湖に尾をつけ、胴体は伊豆山地下に眠り、赤龍が火を起こし、白龍が水を導いて目や耳、口から温泉を湧きだしているとされています。

神社自体は大きくないですが参拝者は大勢います。
拝殿の造りをゆっくり眺めながら順番を待ちましょう。

拝殿にも二頭の龍が左右に並びます。拝殿上方にも龍が泳ぎ、長きにわたりこの地を守ってきました。

伊豆山神社は熱海市街から山を登った場所にあるうえ、170段の階段を登った高台にあります。そのため目の前に迫る相模湾も眼下に見ることができます。

令和3年の夏、この地区を大規模な土砂災害が襲い28名の尊い命が奪われました。その爪痕は今も残り、神社のすぐ傍にある被災地はまだ復興のさなかにあります。伊豆山神社は被災を免れ、昨年地元の例大祭を復活させました。被災して避難する住民が少しでも多く戻るよう願いを込めての復活だったそうです。

昨年の今日、能登半島地震がありました。その後同じ能登半島で水害が発生するなど昨今の日本は至る所で大規模な災害が発生しています。今年こそはそんな災害もなく人々が安心して暮らせる一年であってほしいと思いこの地を後にしました。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年1月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。