「平成41年」っていつのことでしょうか?

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昭和から平成を経て今は令和です。今年は令和7年ですが、和暦を意識することはほとんどなく実感はありません。いまだに和暦で何年なのか聞かれると、咄嗟にわからなくなる時があります。

私は昭和生まれなので、自分の生まれ年から昭和と西暦の変換は瞬間的にできますが、平成や令和になるとお手上げです。

実は10年前にワンルームマンションを購入したのですが、その時に借りたローンの返済予定表を見ると、最終返済日が平成41年9月と書いてあります(写真)。

平成41年が西暦で何年なのか瞬間的にわかる人はほとんどいないでしょう。購入したのが2014年で15年ローンですから、2029年のはずです。

しかし、そもそも平成41年という年は存在していません。

そんな和暦表記が未だに当たり前のように行われているのは不思議です。計算が面倒な和暦を使用することのどこにメリットがあるのでしょうか?

格調高いとか親しみやすいと思っている人もいるのでしょうか?私には計算間違えさせるためのワナとしか思えません。

私は和暦の存在を否定するつもりはありません。ただ少なくとも西暦を併記するといった対応が無いと、私のように混乱する人が多いのでは無いかと思うのです。せめて西暦を併記することを義務付けるような法整備をして欲しいと思います。

私と同じように毎回のように和暦と西暦の変換に時間を取られている人は少なくないはずです。日本中のそんな時間を合わせると膨大な時間の無駄ではないでしょうか?

せめて自分が作成する文章や契約書はすべて西暦表記にしたいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年1月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。