昨年米国議会が可決した禁止法の発効に先立ち、人気動画投稿アプリTikTokがサービスを停止しました。これにより、米国ではTikTokを使用することも、ダウンロードすることもできなくなりました。
昨年4月に米国議会は、国家安全保障に対する脅威となる可能性があるアプリを禁止にする法案を成立させました。そして、TikTokはこの法案により禁止対象となってしまいました。
TikTokは、禁止法案が「表現の自由」を規制し、違憲だと訴えましたが、最高裁によって退けられました。
しかし、TikTokはまだ望みを捨てていません。
新しく大統領になるトランプ氏は支援者にTikTokの株主がいることもあり、TikTokを完全に禁止することに対しては、懐疑的な見解を述べてきました。
トランプ大統領、自身のアカウントが人気なのになぜTikTokを禁止するのかと質問
TikTokのアプリ画面ではサービス停止を伝えるメッセージが表示されるようです。
同時にトランプ氏が禁止措置を撤回してくれるのではないかという、希望的観測も出されています。
TikTokは米国のユーザーに向けて、サービス終了のメッセージの中で次のように述べている。
「トランプ大統領が就任したらTikTokを復活させる解決策について私たちと協力すると表明してくれたのは幸運です。どうぞご期待ください!」
これは現在、アメリカ人がTikTokにログインしようとすると表示されるメッセージです。 トランプが2020年にTikTokを禁止したかったという事実は気にしない
TikTokの周受資CEOはアプリでの最後の投稿として、グリーンランドに滞在中の保守活動家チャーリ・カーク氏の動画をリポストしました。動画内にはドナルド・トランプ・ジュニア氏も映り込んでいます。
保守派にとってもTikTokが有益であることのアピールでしょうか?
ティックトックのCEOが別れのメッセージでトランプに感謝し、リポストにこれがあるって?心配しないで、数日後にアプリがまた使えるようになるよ(笑)
また、トランプ氏の就任式に周氏が出席する見込みです。
これはトランプ政権がディールの内容次第では、TikTokの復活もあり得ることを示唆しています。
実際、新政権で大統領安全保障補佐官に就任する予定のマイク・ウォルツ氏もアプリ再開の可能性を探ることを言明しています。
アプリは復活する条件は、米国企業に売却されることであり、イーロン・マスク氏が売却先として浮上しています。