S&P 500は棒上げになった。キング牧師記念日に行われたトランプ大統領の就任式で関税方面の話が特になかったため、休み明けからリスクオンの流れが続いた。更にソフトバンクGによるデータセンター投資が発表されたことでテック中心に上値追いとなった。もっとも最終週は再び決算が重い週となるので週末には利食いが優勢になった。
大半の警戒に反してトランプ政権のスタートはそこまで米国ファーストではなく、非米国の株式指数も一息付くことができた。これは米ドル高の一服にも繋がりリスクオンをマクロから支えた。
久々のGS CTA。FOMCの3%下げから1月中旬にかけてCTAは売り越しが続いたが、GSは2月上旬に向けて買い戻しが進みやすいとしている。
DBのCTA推定も同様である。
これまた珍しい野村のVolコントロールだが、12月FOMCから1ヶ月経ってリアライズドVolが下がって来たのにつれ、Volコントロールは落としたポジションを復元しつつある。
機械は買い一方向と思われる一方、ポジションが重そうなのは裁定勢と個人である。BofA FMSのキャッシュ比率はいまだに低い。個人の影響で言うと、どの指数も銘柄もトランプ当選後の値幅の上限近くは重く、突き抜けると軽くなるというイメージだろうか。
NAAIMはようやく楽観化し始めた。これは一週間前ほど明確な買い場ではなくなっていることを示唆するが、天井まではまだ少し距離がある。
週半ばに決算が重くなる。1月FOMCも混ざっているが重要な会合ではなく波乱もないだろう。
テクニカル。6021をブレイクして以来万人が認めるウェッジからの上抜けであるが、週末にかけては少し調整している。週足的には12月末の下抜けが否定されたことで5775がサポートとなるがこれまた既に遠い。決算でブレることはあっても基本的にはじり高が続きやすいと思われる。
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編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2025年1月25日の記事を転載させていただきました。