ホンダと日産自動車の経営統合協議に暗雲が立ち込めています。
関係者によると、ホンダは2月1日までに日産を子会社化する案を提示しましたが、日産側は経営の主導権を奪われることに強く反発しており、統合協議が破談する可能性が出てきました。
日産幹部は「双方の株主が受け入れられる条件を満たすのはほぼ不可能であり、経営統合は困難だ」と述べています。
日産は昨年11月、業績悪化を受けて、世界で9000人の人員削減や生産態勢の縮小を発表しましたが、ホンダ側はこの対応を不十分と見ています。
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日産側は先週末以降も協議を続けていますが、子会社化を受け入れない方針が固まりつつあります。一方、ホンダ側もこの案が拒否された場合、統合協議の破談はやむを得ないとの考えを示しているようです。
日産側の関係者は「破談を避けたいが、統合は厳しい」と述べ、ホンダ側の関係者も「日産には危機感が足りず、ホンダにもこれ以上対応する余裕はない」と語っています。
この期に及んでホンダと日産が対等に合併するには大きな隔たりがあります。
また、日産の筆頭株主である三菱自動車も経営統合を検討しているはいるものの、当面は上場を維持する方針を示しています。
参照:三菱自動車が乗らなかったホンダ・日産との合併プラン 岡本 裕明