伊藤詩織さんが東京新聞・望月衣塑子記者を名誉毀損で提訴

ジャーナリストの伊藤詩織さんは10日、東京新聞の望月衣塑子記者の記事が事実と異なり名誉を毀損されたとして、望月記者に330万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴しました。

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参照:伊藤詩織さん、名誉毀損で東京新聞の望月衣塑子記者を提訴 映画を巡る記事は「事実と異なる」 望月記者「誤りはない」 沖縄タイムス

望月衣塑子記者と伊藤詩織氏

問題となったのは、伊藤さんの映画「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」に関する記事で、東京新聞と望月記者は「裁判以外で使用しないと誓約した監視カメラの映像が無断で使用された」と指摘していました。

しかし、伊藤さん側は訴状で、この参加者から映像使用の許諾を得ていたことを明らかにしています。伊藤さん側は映像の許諾を得ていたと主張し、記事が自身の社会的評価を著しく損なったと訴えています。

東京新聞は2月7日に記事を訂正し、誤解を招く表現だったとして謝罪していますが、一方、望月記者は「記事に誤りはなく、訴訟は言論活動を抑える意図を感じる」とコメントしています。

伊藤さんの作品「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」は、17日にアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門で、出品された169作品のうち15作品に選出されました。この中から最終的に5作品がノミネートされます。

一方で、伊藤さんは、クラウドファンディングで資金を集めた別の作品が未完成のままで「出資トラブル」となっているのではないかという報道もあります。

かつての盟友と袂を分かつことになりましたが、望月記者はどんなに失敗しても、前を向いて進んでいくようです。