2月11日の休日。佐賀県と長崎県との県境にある太良町をドライブしました。
実はわたし、この2月の人事異動で静岡市から福岡市に転勤してきました。そのためこの1ヶ月はかなりバタバタとしていたのですが、ようやく少し落ち着いたのでドライブに出掛けてみたのです。これからは九州をはじめとする西日本の記事が多くなると思います。
大魚神社の境内。
太良町は佐賀県の南部、有明海に面する小さな町です。町のキャッチフレーズは月の引力が見える街。有明海は月の引力によって生じる潮の干満差が激しく、その海面の高さを見ることで間接的に月の引力を目の当たりにすることができます。
そんな有明海の中に鳥居が立つ。そんな場所に行きました。訪ねたのは大魚神社。とても小さな町の神社。これだけなら取り立てて観光名所とはならないのですが、この神社は海のそばにあり、道路を隔てた向こうに広がる有明海にその鳥居は立っているのです。
それがこちら。海に向かって3つの鳥居が立ちます。石の参道も設けられていて、このように潮が引いているときなら一番先まで参拝することが可能です。
大魚神社は300年ほど前、有明海に浮かぶ島に取り残された代官が大魚に助けられて本土に戻ってこられたことに感謝して建てられましたが、その際にこの鳥居も建てられたそうです。
バイクのツーリングの方が結構来られていました。
沖之神とは代官を救った魚のこと。
時間を合わせるのが大変ですが、できれば満潮の時の姿も見たいですね。
満潮のとき(あそぼーさがHPより)
さて、海中鳥居の隣にはこんな道路のようなものがあって、先に伸びています。電柱も先まで伸びていますね。ちょっと先まで歩いてみることにします。
先に行くに従って、波が道路部分に溢れてしまっています。
先端部分は波に完全に飲まれてしまい海の中。道路はまだ先まで続いているようです。さっきの鳥居が海の中に入ってしまう頃には道路全体が海の中に沈んでしまうでしょう。
これは海中道路と呼ばれるもので、船の荷物をここで揚げて車に積んで運び出す場所。写真でもわかりますが有明海はのり漁が盛んな場所。冬場ののり漁が盛んな頃にはここに多くの船が着いて荷上げをするそうです。
この日も船がいくつかいて、のり漁なのか海へ向かっていきました。
ここは牡蠣の養殖も盛んなようで、道の駅にはぷりぷりの牡蠣が売られていました。海岸の至るところに焼き牡蠣ができる小屋があったのですがどこも満席。人気のほどがうかがえます。竹崎カニというこの地域特産のカニも有名で、太良町は海産物の宝庫として人気を集めています。近くには蟹三昧が楽しめる蟹御殿なんていう宿もあります。
わたしは道の駅で佐世保バーガーをいただきました。まあ、1人で焼き牡蠣してもつまらないので…今度九州でできた仲間と来られたらいいなと思います。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年2月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。