パリ国立オペラ座バレエ、ケネス・マクミラン「マイヤーリンク」。
2回目、マチュー&レオノール。
マチュー、んー。演技こそ、進むにつれてどんどんよくなっていくけど、動き、軸がぶれてキレがない。リフトもシャープ感が足りなくてワクワク度と緊張感がいまひとつ。この役、本当に難しいのでしょうけれど…。前半、髪型も気になる。2年前の方がよかったな。
先週観た友人&知人たちによると、先週はとてもよかったそう。舞台は生き物だし、見方も変化する。一期一会のエフェメールだからこそ、舞台芸術は楽しく飽きない。
リュドミラが降りちゃったので、レオノール、初役。
激情が少なめの優しいマリ。これはこれでいいのかもしれないけれど、存在感にちょっと欠ける。2幕、占いシーンのかわいらしさは、そのままパキータ。年末、かわいらしいパキータでしょうね。観たかったな。
今夜のヒットは、前回同様登場シーンから完璧な役作りのシシィのエロイーズ、そしてラリッシュ夫人のナイス、表情演技が過不足なしの自然体でとてもいい。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々6」2024年11月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々6」をご覧ください。