日本維新の会に所属する兵庫県議3名が「NHKから国民を守る党」(NHK党)の立花孝志党首に情報を提供した問題について、兵庫維新の会が処分を検討しました。その結果、増山誠県議は「除名」、岸口実県議は「離党勧告」、白井孝明県議は「引き続き協議」とする方針が固まり、26日に正式に発表される予定です。
兵庫維新 増山氏を除名、岸口氏を離党勧告の方向 情報提供問題 https://t.co/a0Heoa4gZo
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) February 25, 2025
調査の結果、増山県議は百条委員会の秘密会での録音データや自作の文書を2024年10月31日に立花氏に渡していたことが判明しました。

増山誠議員 NHKより
岸口県議は11月1日に立花氏と面会し、竹内英明元県議(2025年1月に死亡)を「黒幕」とする文書が手渡される場に同席していました。この文書をもとに立花氏がSNSで発信し、竹内元県議への中傷につながったとされています。
なぜ県議らは立花氏に情報提供したのか 兵庫維新のガバナンス不全https://t.co/4ysDLQLVP2
日本維新の会所属の複数の兵庫県議らが、立花孝志氏に情報提供した問題で、維新内部に衝撃が広がりました。維新のガバナンスが問われるのは必至です。党内で何が起きていたのでしょうか。
— 毎日新聞 (@mainichi) February 23, 2025
兵庫県議らが立花氏に情報提供したのは、立花氏の「発信力」や「拡散力」を利用し、県民に広く伝えようとしたためと説明しています。増山氏は「立花さんをメディアとして扱っている。発信力があるので事実を教えた」と述べ、県民が知事選前に文書の背景を知るべきだとの信念から行動したと説明しています。「ルール違反との葛藤もあったが、県民に広く伝えることが大事」と正当化する発言も見られます。
N党だけでなく維新のガバナンスが問われますね。立花氏に接近して、うまく使おうとしたという→兵庫県議、データ流出の動機は「立花氏の発信力」 「葛藤も」釈明 | 毎日新聞 https://t.co/VcUNdgJQT2
— 石戸諭『「嫌われ者」の正体』発売中! (@satoruishido) February 19, 2025
岸口実氏は、立花氏に真偽不明の文書(いわゆる「黒幕文書」)を渡す場に同席したことを認めています。岸口氏の具体的な動機は詳細に語られていませんが、立花氏を通じて情報を拡散させる意図があったと推察されます。
維新兵庫県議、非公開の百条委音声データを立花氏に流出 関与認めるhttps://t.co/Hy59g7FmSy
— 毎日新聞 (@mainichi) February 19, 2025
引き続き処分が検討される白井孝明氏は、立花氏と電話で接触し、元県西播磨県民局長に関する「噂レベルの情報」を伝える目的があったと明かしています。白井氏は具体的な情報提供はしなかったものの、「立花氏の発信力・拡散力に興味を持った」「すべてをオープンにすべき」と考えたと述べています。
維新・増山県議「立花氏がデマ言ったと認識せず」 情報提供巡り会見 https://t.co/M1r0yFSjaN
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) February 23, 2025
、この行為は百条委員会の秘密保持ルールに抵触する可能性があり、維新のガバナンスや倫理観にも疑問を投げかける結果となっています。
終わらぬ兵庫知事選の後始末、維新のリーク県議らが3人そろって時間無制限会見で釈明へhttps://t.co/skB6eAQxYZ
岸口、増山の両氏は文書、音声データとさまざまな形で立花氏に情報提供。立花氏は斎藤氏を支援する立場で知事選に立候補し、もらい受けた情報をSNSで発信し、影響を与えたとされている。
— 産経ニュース (@Sankei_news) February 22, 2025
維新の吉村洋文代表は25日「明らかなルール違反があり、代表として申し訳ない」と述べました。吉村代表は「増山県議は除名、岸口県議は離党勧告が相当。除名なら議員辞職すべき」と述べていました。また、党は第三者を交えた調査委員会を設置し、組織の問題点も検証する方針です。
維新代表の吉村知事「代表として申し訳ない」 兵庫県議の情報提供 https://t.co/iJEudvDn98
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) February 25, 2025
橋下徹氏は「兵庫の維新は解散すべき」とまで述べています。
百条委県議2人が情報提供、維新「ダメージ計り知れない」…党創設の橋下氏「違反集団は解散したらどうや」(読売新聞)
➡︎ハインリッヒの法則。
非課税の金を飲み食いにルーズに使う集団は、結局のところ大きな法違反を犯す。
飲み食いのルール設定が重要な理由。 https://t.co/1I7Oz4uSJ1— 橋下徹 (@hashimoto_lo) February 21, 2025
当初、維新党内では「大きな問題ではなく、軽い処分になるのでは」との見方もありました。しかし、岩谷良平幹事長が「極めて不適切な行為だった」と謝罪する事態になり、最終的に厳しい処分が検討されることになりました。
日本維新の会は、今夏の参院選に向けて「国会での成果」を重視し、政府の予算案に賛成する方針を決めたため、支持率が低下しています。今回の兵庫県議への対応を誤れば、さらなる支持率低下も見込まれます。
単なるお人好しなのか、それとも政界を遊泳する機会主義者なのか。
どっちにしても前原氏が瀕死の石破政権を救い、維新の支持率をれいわ以下に沈めた「疫病神」であることは間違いない。それは初めてではない。 https://t.co/SAIMKdQi96— 池田信夫 (@ikedanob) February 25, 2025