ウクライナのゼレンスキー大統領のことを「選挙をしない独裁者」と呼んでいたトランプ大統領ですが、「そんなことを言ったか?」ととぼけて見せました。
トランプ氏の「前言撤回」はイギリス首相との会談の場でなされました。
トランプ政権によるロシアへの「譲歩」をゼレンスキー氏が批判したことで、ゼレンスキー氏は「独裁者」呼ばわりされてしまいました。
ゼレンスキー氏が「独裁者」であるという主張は元FOXニュース司会者のタッカー・カールソン氏が主に提唱しています。トランプ氏はFOXニュースのスターであった時代からカールソン氏のファンで、今では側近のような扱いを受けています。
ちなみにカールソン氏の息子はヴァンス副大統領の事実上の側近です。
タッカー・カールソンは、チャーチルを批判し、第二次世界大戦の責任を彼に負わせ、「プーチンは私の敵ではない」と宣言した同じインタビューで、ゼレンスキー大統領を「独裁者」と呼んでいる。
保守系メディアパーソナリティのタッカー・カールソン氏の息子、バックリー・カールソン氏が、J・D・ヴァンス副大統領の広報室に加わる予定であると、ABCニュースの情報筋が伝えた。
トランプ氏がゼレンスキー氏への見解を一転させたのは、鉱物資源の権益をめぐりディールが締結されたことが関係しているのかもしれません。
この鉱物資源に関する米国とウクライナの協定には、ウクライナの安全保障を担保する内容が無いと批判が浴びされていますが、トランプ大統領は対ウクライナ武器支援の継続を示唆しています。
トランプ政権はロシアとウクライナ双方に良い顔を見せることで、停戦を実現させようとしています。この「喧嘩両成敗」戦略は成功するのでしょうか?
ゼレンスキー大統領とトランプ大統領 キーウポストXより