黒坂岳央です。
仕事柄、いろんな人とコミュニケーションを取ってきたが、「この人は決して落ち込まないな」と感じさせる人と会うことがある。また、自分自身も昔は非常に気が弱かったが、まったく落ち込んだり悩むことがなくなったことに気づいた。
メンタルが強いと感じる人は「心が強くて歯を食いしばって耐える」というのではないのだ。独断と偏見で彼らの特徴を言語化したい。

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特徴1. 確率思考
メンタルが強い人は人生や仕事、対人関係などすべてを「確率思考」で考える。普通、「人生や仕事は運」と言われるとやる気をなくてしまうと思うが、彼らは「運ゲー」と言われると「むしろウェルカム」という感覚なのである。
これは自分自身もそうなのだが、1回1回の結果にイチイチ落ち込まない。失敗を「自分の能力不足」なんて考えない。
筆者は記事や動画を出しているが、アクセスの9割以上はたまに出るヒット作に支えられている。でもどれだけ頑張っても狙ってヒット作なんて出せない。
もちろん、毎回手を抜かず全力で仕事をしているが、1ヶ月以上時間をかけて大作が大外れして、意外と思いつきで作ったものが数十万、時には100万以上のアクセスを呼んだりする。これはもう半分は運と言ってもいい。
また、昔から恋愛っ気がなく、恋愛でうまくいったことが本当になかったが、今の妻と出会ってからは1つの障害もなくスルスルと結婚、出産と流れていった。自分に合う人との出会いも最後は運だと思うのだ。
もちろん、勉強のように努力だけで成功確率を上げることができる分野もあるが、仕事や出会いの半分は実力で、その半分は運ゲーだ。
この運ゲーを制するには1回1回恐る恐るやって、失敗のたびに落ち込むのは時間のムダでしかない。当たりを引くまでロボットになったつもりで淡々と継続するのが最適解だ。
特徴2. 情報フィルタリング
メンタルが強い人は心が強いのではなく、心を砕くものを入れないようにする自己管理がうまい。
これまでビジネスで成功する経営者と会話してきて感じることは、彼らはとにかくネガティブなことを言わないということだ。無理してポジティブなふりをしているのではなく、そもそもネガティブなことを入れないようにしているという方が正しい。
若かりし頃、自分はちょっと愚痴っぽいことを経営者に振った時に「そういう話より、もっと楽しい話をしようよー」と半分冗談混じりで、だが目は真剣に返されてしまったことがあった。そう、成長意欲が高く、成功しか考えないようなメンタル強者はネガティブな話題を好まない。この経験から学んで筆者は愚痴不満を人生から徹底排除するようにした。
自分はメンタルが強いという自覚があるが、これには徹底してネガティブな話題をフィルタリングしているからという事情がある。もちろん、仕事や人間関係を考える上で時には逆境もある。だが、この逆境は「解決可能な課題」として認識しており、ネガティブな話題などとは考えない。
そうではなく、入れないようにしているのは「愚痴・不満・悪口」のような聞かされる側は解決不可能でただただ気持ちが萎えてしまう話題や、悲劇的なニュースや胸糞悪い嫌な話である。コツは事件事故のニュースは見ず、そういう話題を持ってくる人を避けることだ。
もちろん、世の中はいろんな考え方の人がいる。「愚痴不満は自己開示の一種、言わない人など信用できない」という思考の人もいる。そういう価値観があることを認めつつ、でも自分の世界には入れないようにする感覚が肝要だろう。
特徴3. 他人に興味がない
最後は他人に興味がないということだ。
依存体質、愚痴不満が多い人は自分の人生を他人に預けている。預け先の一挙手一投足で、自分の人生が振り回されてしまうのでこういう人たちは四六時中、相手の動向が気になるし、意図しない行動をすると文句を言い始めたり、ひどく落ち込んだりする。
だが、メンタル強者は「人生は自分が主役」と考えて他人に依存しない。自分がやりたいことと、他人のやりたいことの方向性が一致したときのみ協業するが、ムダに深入りしたりはしない。興味があるのはあくまで相手の能力、スキル、経験であり、生活には興味を持たないのだ。
昔から芸能人の不倫騒動に騒いだり、SNSでインフルエンサーの不祥事に騒ぐ人たちを理解できなかった。こうした人達は総じてメンタルが弱く、他人に強く依存してしまう傾向がある。「清廉潔白だと思っていたのに裏切られた」と言ったりする。
だが、憧れは理解から最も遠い感情であり、芸能人やインフルエンサーといっても相手の本心は何も知らないのだ。メンタルを強くしたければ、他人に依存せず、もっと自分の能力や可能性を信じて自分の人生に集中するべきだろう。
◇
メンタルが強い人は、「耐え抜く」ことではなく、「適切な思考と行動で無駄に心をすり減らさない」ことを意識している。
結局のところ、メンタルの強さとは「心を守る習慣」によって築かれるものだ。必要以上に感情を揺さぶられず、淡々と行動を続けることで、人生を自分のペースで歩んでいけるようになるのだ。
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