3月31日、フジ・メディア・ホールディングスは、同社および子会社であるフジテレビジョンに関する一連の問題について、外部の弁護士によって構成された第三者委員会の調査報告書を受領し、その内容を公式サイトで公表しました。
フジテレビ問題 第三者委調査報告書の要旨https://t.co/G0nO4aqsFK
— ありゃりゃ (@aryarya) March 31, 2025
報告書は全390ページを超える大部で、プライバシーや機密情報に配慮し、一部が非開示とされています。全9章から成る内容は、事案の経緯、フジテレビの対応、結論、総括、コンプライアンス体制、さらに特定の人物(日枝久氏)への言及など、非常に幅広く詳細にわたっています。

フジテレビHPより
調査によって衝撃的な事実が明らかになりました。
【フジテレビ調査報告書が地獄】
・フジ役職員からのセクハラ100件
・広告代理店社員から性的関係を求められた
・取引先との会合を断ると「席があると思うな」
・部長クラスが若手女性社員を「喜び組」と呼び芸能プロダクション社長との会合に連れて行く
・女性の仕事は男性の横でお酌をすること pic.twitter.com/kPtDZVryQY— ゆな先生 (@JapanTank) April 1, 2025
フジテレビ内では、女性社員やアナウンサーが、性別や容姿を理由に、出演タレントとの会食に同席させられ、その場でセクシャルハラスメントや性暴力を受けることや、会食やホテル代は会社が負担し、女性社員が男性社員により現場に連れてこられた後、置き去りにされるといった対応がりました。
もう、男性が女性を誘えないレベル。フジテレビ第三者委員会が、中居正広氏の性暴力を認定したのはWHO定義から↓
「強制力を用いたあらゆる性的な行為、性的な行為を求める試み、望まない性的な発言や誘い、売春、その他個人の性に向けられた行為」
誘っただけで性暴力! pic.twitter.com/FGeCNu30Mn— 椎名玲 (@reishiina01) March 31, 2025
中居正広氏による性加害の可能性を把握しながら、フジテレビ側は「プライベートな問題」として処理し、番組出演を継続させました。被害者の対応が一部の部署に丸投げされ、人事部やコンプライアンス室が関与しませんでした。
フジ清水社長「視聴率がとれるタレントであろうが、人権侵害のリスクを起こすということがあるとしたら、それは起用はいたしません」 第三者委員会の調査報告書を受けてフジテレビの会見、中居正広氏の番組出演継続は「2次加害行為にあたる」認定 pic.twitter.com/jepJmADXFb
— ニコニコニュース (@nico_nico_news) March 31, 2025
フジテレビの幹部が中居氏に弁護士を紹介し、見舞金を代わりに渡すなど、加害者側の立場を取っていました。
フジテレビの調査報告書軽く読んだんだけど、フジの人間が中居正広に弁護士紹介したところが無理すぎた
被害者の上司自らが加害相手の弁護士立ててたら、被害者は絶望するしかないじゃん
まじで最悪なんだけどそりゃ会社辞めるしかないよね pic.twitter.com/W9YA0FrSI0
— non (@nonnon169299582) March 31, 2025
女性社員は社内だけでなく、広告代理店やスポンサー、制作会社などからもセクハラ被害を受けていました。
今回のフジテレビの件では中居正広とフジの人間ばかりが問題にされていますが、報告書には他のタレントや広告代理店社員、スポンサー企業社員、取材先の人間までもがセクハラ報告されています。
私は電通や博報堂といった大手広告代理店の人間とつきあいがありますが、さもありなんといった感じです。 pic.twitter.com/9QZ9r0oDLl— 石野つぶて (@tsubute_ishino) April 1, 2025
週刊誌による報道後、被害女性が異動させられた一方、加害者は処分されなかったことから、社内に「相談しても無駄」という風潮が広がっていました。
【約4割がフジ社内ハラスメント経験】
〈なぜこんな人が偉くなるのか〉とアンケート回答
加害者への“甘い処分”が招いた「相談窓口の機能不全」https://t.co/Q58qg2oHCx
〈そのまま反町氏も昇進していったし、会社に言ったところで解決につながらないと思った〉…— NEWSポストセブン (@news_postseven) April 1, 2025
調査報告書は、フジテレビにおけるコンプライアンス意識や人権感覚の欠如、そして被害者よりも組織を守る体質を厳しく指摘しています。報告書の内容からは、社員が安心して働ける環境が整っていないことが明白となり、多くの有能な女性社員が同社を離れていく背景も理解される結果となりました。
フジテレビの第三者委員会調査報告書を読みました。あまりにおぞましい内情が赤裸々に開示されており、「今までどのツラ下げて、他社のセクハラやコンプラ違反を糾弾してたんだよ!?」「これからどんな顔してパワハラのニュースを読むつもりだ!?」と、唖然とするばかりでしたね。…
— 新田 龍 (@nittaryo) April 1, 2025
また報告書では、フジテレビの元会長・日枝久氏の影響力が現在に至るまで強く及んでいたことにも言及されており、役員人事にも日枝氏の意向が色濃く反映されていた様子が詳細に記されています。
フジテレビの第三者委員会報告書、注釈で日枝氏の部屋が社長・会長よりも大きいことを具体的な面積付きで紹介していて面白い。部屋の大きさ一つとっても日枝氏の影響力が分かる。社長会長人事を日枝氏が決め、それ以下の人事も日枝氏にお伺いを立てていたという。まさに絶対権力者。 pic.twitter.com/vtVQKFM7lR
— たそがれ電力 (@Twilightepco) March 31, 2025
今回の調査結果を受け、フジ・メディアHDおよびフジテレビには徹底した改善が求められており、同様の問題を抱える他の報道機関においても、自らの体質を見直すことが急務ですが、自浄作用はあるのでしょうか。

フジテレビHPより
https://www.fujitv.co.jp/company/news/250331_3.pdf