トランプは中国を偉大にする?:米国は自滅の道を進むのか

トランプ氏が発動した「相互関税」により、米国と友好国の間で溝が広がっています。

その隙に付け込み、中国が漁夫の利を得るのではないかという観測が出ています。

中国には大きな素晴らしいチャンスがある。習近平の偏執的な国家主義はかつてはディストピアの誇張表現のようだった。ドナルド・トランプがこのような無謀な自傷行為と破壊行為を行っている今、それは時代を先取りしているように見える

トランプ氏による懲罰的な関税は、長年の同盟国を震撼させ、米国の世界的な信頼はだだ下がりです。

オーストラリアのアンソニー・アルバネーゼ首相は、トランプ大統領が同盟国に10%の関税を課す決定は「友人の行為ではない」と述べたが、米国に対する相互関税は否定した。

カナダの保守党党首はトランプ大統領の関税に反対し、米国人にさらなる打撃を与える可能性のある「標的を絞った」対抗関税を求めた。カナダの指導者らは、最も近い同盟国である米国をもはや信頼できないと述べている。

特に中国に対しては、政権発足直後に課した10%の関税に加え、中国からの輸入品の関税率を65%超まで上昇させています。

北京は、世界貿易を再構築するための大統領@realDonaldTrumpの広範囲にわたる関税計画に反応している。現在、中国は65~70%の関税に直面すると推定されている。北京は今、経済や貿易などの重要な問題について米国と意思疎通を図る用意がある。

中国は早速報復関税をアメリカに課しています。

ベトナム、カンボジア、そしてラオスの関税率は中国よりも高いものでしたが、これは第三国を経由して輸出を行う中国企業を念頭に置いています。

しかし、今回の相互関税により中国がどこまでダメージを与えるかはわかりません。

中国の製造業は近年、さらなる発展を遂げており、稼働中の工場は無人化されているだけでなく、照明すら必要としません。これにより、他国を凌ぐ輸出製品の価格競争力を維持しています。

また、「ディープシーク」の登場が示すように、中国製品は価格面だけでなく、技術力においても他国の製造業を圧倒しています。

中国製品を米国市場から締め出すことは、中国国内での自給率や技術力の向上を促進し、結果的に米国の競争力を停滞させるだけにすぎません。そのため、相対的に中国の国力が強化される可能性があります。

中国はトランプ関税の発動を見越し、日本や韓国への接近を強化しています。今後、中国は米国から経済的なダメージを受けた国々に秋波を送り、影響力をさらに拡大する可能性があります。

米国が関税を引き上げても、その負担を直接受けるのは米国の輸入業者です。その結果、輸入業者はそのコストを消費者に転嫁せざるを得ず、物価の上昇が引き起こされます。これにより、米国国内での消費が冷え込むことが予想されます。

トランプ氏が実施した「大増税」は、米国を自滅の道へ導く可能性があるのでしょうか?

関税を発表するトランプ大統領 ホワイトハウスXより

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