建設業界では現場作業員だけでなく、工事全体を指揮する「施工管理者」の人手不足が深刻化しています。企業側は人材確保のため、未経験者や学歴不問での採用を拡大し、実際に中卒での採用実績もあるそうです。また、50代の有資格者にも高額の年収でオファーが出されるなど、人材争奪が激化しています。
工事需要は高いままで、施工管理者の求人も急増しています。
施工管理者は比較的待遇が良いにもかかわらず、長時間労働やサービス残業が常態化しており、特に時間外労働の規制が始まってからは、業界を離れる技術者が増えています。
元・建設会社勤務のゆゆうたさんの活躍などにより、建設業界の超絶したブラック体質はますます有名になりました。
じぶんの部下に「お前の代わりはいくらでもいる」と吐き捨てていた時代は二度と戻ってきません。
外国人労働者も日本仕様に特化し過ぎた現場監督には期待できないかもしれません。
今後も人手不足の傾向は続くとみられ、週休2日制の徹底や、未経験者を育成するための国による補助制度など、抜本的な対策が求められています。
大学に行く意味がますます問われています。
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