石破茂首相は、物価高対策として国民1人あたり2万円を給付する方針を示し、夏の参院選の自民党公約に盛り込む方針を表明しました。
これは何のための給付金なのか。もう「物価高対策」という理由もついてない。物価高のとき給付金をばらまいたら、物価はどうなるかわかるだろう。
石破首相 国民全員に1人2万円給付を表明 子ども・低所得世帯の大人は4万円 参院選公約に盛り込む方針https://t.co/3rB8i6ANRb
— 池田信夫 (@ikedanob) June 13, 2025

石破首相 首相官邸HPより
加えて、住民税非課税世帯の大人と18歳以下の子どもには、さらに1人2万円を加算する案です。財源には2024年度の税収上振れ分を充て、赤字国債には依存しないとしています。
その財源は誰が負担していると思っているんだ?勤労世代をATMだと思うな。なにが「一律給付2万」だ?
国民が納めた莫大な税金を雀の涙くらいにして配ってなにを偉そうに言ってんだ?— 髙橋羚@闇を暴く人。 (@Parsonalsecret) June 13, 2025
子どもがいる人を選んでバラマキをするのは少子化促進策であると申しておきます。
— 大脇幸志郎 (@0waki) June 13, 2025
首相は、物価高には賃上げが基本だとしつつも、それが実現するまでのつなぎ策として給付を位置づけていますが、どうみても選挙対策でしかありません。
物価高に“バラマキ”?正気でしょうか。
需要を煽れば、さらに物価は上がります。
本当にやるべきは、“140兆円”を超える「社会保障の徹底改革」です。
そうして、人・モノ・カネを成長分野へと移行させ、生産性を高めていくこと。それこそが、真の物価高対策となります。 https://t.co/2pFoixsw6n— 幸福実現党政務調査会 (@hr_party_prc) June 11, 2025
消費税減税については、実施までに時間とコストがかかり、高所得者への恩恵が大きいため適切ではないと否定しましたが、さらに無責任な野党からはバラマキが生ぬるいという批判が起きています。
これは真面目な「物価高対策」と呼べるものではない。国民の血税を使っての「選挙対策」そのものだ。
配るなら、はじめからとるな!!
一回こっきりの給付金でなく、消費税減税を!!https://t.co/rOlX7ffdqL— 志位和夫 (@shiikazuo) June 13, 2025
おおむね正しいが、消費減税がナンセンスなのはわかりきった話。
若い世代としては「消費税を20%に上げて国民年金と置き換えろ」ぐらい言わないとインパクトがない。 https://t.co/UQYte3KzrG— 池田信夫 (@ikedanob) June 13, 2025
しかし、この政策に対しては、選挙のたびに給付を繰り返す“ばらまき依存”の政治姿勢や、子育て世帯と非課税世帯への偏った加算、物価高を逆に煽る可能性などの批判が出ています。
給付は、バラマキを継続することになる消費減税よりはマシな単発のバラマキですが、情弱を騙して国家を弱体化させる自傷ポピュリズムであることに変わりありません。選挙時における与野党のバラマキ合戦は、もはや「乱用」を通り越して「依存症」そのものです。本当に情けないhttps://t.co/TgF0dmmPCg
— 藤原かずえ (@kazue_fgeewara) June 13, 2025
日本だけ別世界のインフレ環境。欧米ほどひどくないといっていたら、いつのまにか欧米よりひどくなっていた。
現金給付、永久に繰り返すつもりなのか? pic.twitter.com/Ss7qfA8Wck
— 小菅 努 (@kosuge_tsutomu) June 12, 2025
給付の名目が曖昧になっており、選挙対策以外の目的が見えにくいとの指摘もあります。
選挙対策委員長が「現金給付しましょう」は絶対言っちゃいけないと思うの pic.twitter.com/mWGmKOHR6n
— ゆな先生 (@JapanTank) June 9, 2025
また、石破首相自身が財政状況がギリシャ以上に深刻と述べていた日本でこのような支出が行われることに、首相の発言に対する疑念も強まっています。
真の物価高対策は、給付ではなく社会保障改革や成長分野への資源移行、生産性向上のはずですが、そこからますますかけ離れていきます。






