立憲民主党の野田佳彦代表は、石破内閣に対する不信任決議案について、今の国会での提出を見送る方針を表明しました。野田代表は記者会見で「国難ともいえる状況の中で、今は外交努力が必要な局面だ」と述べ、不信任案提出の見送りを説明しました。
国会最終盤 内閣不信任案提出されず 参院選 事実上の選挙戦へhttps://t.co/TK3PzkYKy2 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) June 19, 2025
一方で、政府の物価高対策については「無策であり、信任できる状況ではない」と批判し、参院選では与党を過半数割れに追い込み、次の衆院選での政権交代を目指す姿勢を強調しました。
野田佳彦代表
「裏金の自民党は許さない!自民党政治に決別しようじゃありませんか!」
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内閣不信任案可決の千載一遇のチャンス
「政治空白を作るべきではない」こんなパフォーマンスだけのプロ野党要らないと思いませんか?
立憲民主党、内閣不信任案の提出見送り https://t.co/SEFGsWqm2x
— あーぁ (@sxzBST) June 19, 2025
内閣不信任案提出→可決→内閣総辞職→自民党が新総裁を選出→首班指名→解散
これが困るんだろう。
— 玉井克哉(Katsuya TAMAI) (@tamai1961) June 19, 2025
野田代表は「不信任案は出さないけど、物価高を放置している石破内閣を信任することはできない」と矛盾に聞こえる立場を示しました。
テレビを見てたら野田さんが「内閣不信任案は出さないが、物価高対策をしない石破政権は信任に値しない」と言ってた。
信任に値しないなら、不信任案出せよ。確実に通るはずの不信任案出さないってことは、今までは通らないと分かっていたから出してました、とゲロってるようなものだろ。 https://t.co/4NKaAI5eQ9— 神楽みやび (@kagumiyabi) June 19, 2025
野田代表は、来月からガソリン税の暫定税率を廃止する法案について、日本維新の会や国民民主党と連携し、採決まで持ち込む方針を確認したと述べました。また、自民党との大連立については「考えていない」と明確に否定しました。
年金流用法で「増税大連立」して石破内閣を救済する立民党は、戦前に大政翼賛会に競って合流した無産政党を思わせる。共通点はイデオロギーではなく、頭の悪さ。 https://t.co/TdNLUpUUXt
— 池田信夫 (@ikedanob) June 18, 2025

野田佳彦代表 立憲民主党HPより
こうした中、衆議院では18日の本会議で、自民党の井林辰憲財務金融委員長に対する解任決議が、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党など野党の賛成多数で可決されました。常任委員長の解任決議が衆議院で可決されたのは、現行憲法下で初めてのことです。これは、自民党がガソリン税の暫定税率を廃止する法案の審議入りを拒否したことに対し、野党が強く反発した結果のパフォーマンスのようです。
立憲民主党内では不信任案の提出に慎重な意見が多かった一方で、小沢一郎議員ら一部議員は、内閣不信任案の提出を求める動きを見せていました。不信任案を出さないことは国民の期待に背くと訴え、党執行部に再考を求めていました。
小沢一郎氏
「政権を獲る気のない野党は給料泥棒」不信任出すべき「首相は減税の力なし」
「石破外交では日本の国益を守れない」https://t.co/69xlYRQQp9 @Sankei_newsより— こちら「週刊フジ」です (@yukanfuji_hodo) June 17, 2025
立民・野田代表が不信任案提出をためらうのは、解散・衆参同日選挙となって議席を減らす恐れと共に、内閣総辞職の場合、首班指名選挙で野党が野田氏にまとまるはずもなく、決選投票で小泉進次郎内閣誕生となる可能性が高い事にも因る。… pic.twitter.com/Gas5YUWCka
— 島田洋一(Shimada Yoichi) (@ProfShimada) June 18, 2025
立憲民主党が内閣不信任案の提出を見送ると決めたことを受けて、石破首相は「各党の対応をまだ詳しく把握していないので、コメントは差し控える」と述べました。このため、石破首相は今の国会で衆議院を解散することはないとみられています。衆議院と参議院の同日選挙の可能性はなくなり、参院選は予定通り7月3日公示、20日投開票で行われる見通しです。






