参議院は何があっても6年間辞めさせられない

※トップ画像は2010年の参議院選挙対策のために3月に選挙対策本部を立ち上げた当時の小沢と鳩山

さて、通常国会の会期末は6月22日ですが、土日にあたることから実質の会期末は昨日の6月20日でした。

内閣不信任案を出せば成立するであろう状況なのに野田佳彦や立民に同調してくだらないパフォーマンスをやっていた野党も内閣不信任案提出はせず見送りました。

これは内閣不信任が成立することで広島の文在寅が実権を握る鳥取の菅直人内閣が引き摺り下ろされれば、党内に敵を作りすぎた岸田派では権力を維持できず、新総裁になる可能性まで出てくる上に、衆参同日選挙になると投票率が上がる事で組織票を基本としている立憲共産党にとってかえって都合が悪くなると考えたものと思われます。

それに参議院選挙を勝ってねじれが出来ればそこから6年間はずっと政権寄越せ、解散しろムーブを取る事が出来ます。

実際にマスゴミの全面的な偏向報道、いや報道犯罪によって年金問題の本当の犯人である自治労が基盤の民主党ではなく、安倍政権が年金問題の犯人に仕立て上げられた事で第一次安倍政権は2007年の参議院選挙に惨敗して参議院は反日野党が多数となるねじれ状態になりました。

小沢一郎率いる民主党は共産や社民などとも協力してこの参議院でのねじれを悪用して参議院でほとんどの法案を止め、それどころか審議も欠席して国会を停滞させ「審議してもらいたかったら政権を寄越せ、いますぐ解散しろ」と約2年間サボリ戦術を続けました。

マスゴミの全面的な偏向報道によって毎日国会をサボって民主党議員達は何をやっていたかというと地元に行って選挙活動をやっていました。

自民党は与党として法案審議のために勉強会を重ねつつ国会で待機しているため永田町を離れられません。

小沢一郎はその間に各自が地元で選挙活動を続けることで選挙に圧倒的に有利になるという理由でもこのサボタージュ戦術を徹底させました。

もし反日野党連立政権を作らせないという事を重視するのであれば自民は昨年の総選挙に負けた時点で総裁を変えて今度の参議院選挙に向けて衆参同日選挙を行うように進めるべきでした。

ですが岸田文雄とかいうのは目先の権力のためなら一手先すら考えられない頭の悪い人なので岸田文雄と岸田派による天下を維持するために石破と森山の居座りを容認し居座り続けさせてきました。

昨年の総裁選挙では岸田派と菅義偉派は石破という中身からっぽの神輿を使って権力を握るために党内の議員達を騙してまで石破に投票させる事をやりました。

ですので総裁選を行えば岸田派vs反岸田連合として党内がまとまってしまい、岸田文雄はせっかく党を破壊してまで手に入れた権力を失う事はほぼ確実です。

こうした事情から岸田派はなんとしても石破政権を維持したい構えを採っているのでしょう。

そしてずるずると状況を悪化させ続けても相変わらず清和会あたりに全責任を押しつけて現実逃避続行中。

なぜ昨年の衆院選に大敗したのか、なぜ岸破政権の支持がずっと低いままなのかきちんと分析して検挙に事実を受け止めていたら、今のような状況になることはなかったでしょう。

おっと、脱線しましたね。

とにかく、石破内閣という弱い内閣の間に参議院選挙で勝ってねじれが作れれば、衆議院ではすでに少数与党になっているのでいつでも政権後退が可能となります。

万が一解散総選挙に打って出られて負けても参議院がねじれているのでずっとリーチ状態が続くのです。

これまでは衆議院で野党連合による政権後退を行っても参議院で野党が過半数を握っていないため政権を獲ったところで政権が続かない事から野党連合による政権後退の動きがあまり出ていませんでした。

だからこそ野田佳彦や他の野党は毎度の国会で出していた内閣不信任案を出さずに見送ったのです。

参議院のねじれの効果を説明する上では2010年の参議院選挙にも触れておく必要があります。

2009年に政権を取った民主党で権力を握っていた小沢一郎は民主党政権の永続化のために2010年の参議院選挙での大勝を狙っていました。

そのために国会ではバラマキ法案強行採決10連発などを実行させました。

しかしながら突然ルーピーが辞任してしまい、次に総理になったチャンスをピンチにする男、菅直人でした。

菅直人の「増税で景気回復!」は、有権者を騙すどころか、マスゴミの全面的な擁護という障壁を内側から消滅させ有権者にドン引きされて民主党は支持を急速に失ってまさかの参議院選挙惨敗となりました。

これによって2010の参議院選挙以降は民主党と反日野党による多数派形成が不可能になり、民主党が選挙を乗り切ったら通そうとしていた外国人参政権や人権擁護法案などを国会を通せなくなりました。

まともに仕事をしたことが無い人達の集団であった民主党政権は与党のデタラメな予算案などを参議院でも強行採決して押し切るということができなくなってしまった事はもっと大きな影響を与えました。

これ以降、特に野田佳彦に至っては国会に予算案をすぐに出さないようにして、出すにあたって自民に対して無条件賛成するのなら予算案を出すなどという条件を付けて与党側が実質的に審議拒否をすることで日程闘争を行うような状態になりました。

この戦術を助言したのが輿石東だったりします。

「予算が成立しなければ地方に予算が下りず悪影響が出る、出たら自民のせいだと言えばいい」

というような理由でした。

参議院で大敗するというのは実は衆院選で一回負けるとかよりもよほど影響が大きかったりするのです。

ところが岸破政権はアホの集まりなので目先の権力しか考えられず、最悪の状況を作り出しかねないところまで来ているのです。

https://www.kantei.go.jp/

なぜ参議院選挙が重要なのか、なぜ野党が内閣不信任案を今回だけは出さなかったのか。

そこを考えてもらいたいのですけど、考える事ができる頭がないから今の状況になってるんですけどね。

あそこは高学歴がいっぱいあつまってる派閥のくせに素人でも考えられるようなことすら考えられないのは恥だと思います。


編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年6月21日のエントリーより転載させていただきました。