アメリカのトランプ大統領は25日、オランダ・ハーグで開かれたNATO首脳会議後の記者会見で、イスラエルとイランの間で続いていた戦闘について「『12日間戦争』は終わった」と述べ、両国の停戦合意が成立し、戦争が終結したとの認識を示しました。
トランプ氏、イランと「来週協議」 核合意のゆくえは「気にしない」 https://t.co/EF4vowAcgp
トランプ米大統領は25日、イスラエルとイランの交戦について「『12日間戦争』は終わったと考えている。彼らが再び互いに攻撃し合うことはないだろう」という認識を示した。
— 朝日新聞国際報道部 (@asahi_kokusai) June 25, 2025
トランプ大統領は、アメリカ軍がイランの核施設に対して行った空爆によって「完全に破壊した」と強調し、「広島や長崎の例を出したくない」と前置きしつつも、アメリカ軍が攻撃しなければ戦闘は今も続いていたと述べ、今回の攻撃判断は正しかったとの認識を示しました。一方、米国防総省の情報機関は「核施設の被害は限定的」との分析を出していますが、トランプ大統領はこれを否定しています。
トランプ氏、イラン核施設攻撃は戦争を断念させるため「広島・長崎と本質は同じ」と主張https://t.co/hRKmwtTIOH
米国では原爆投下が先の大戦で日本に戦争の継続を断念させ、日米の犠牲者がこれ以上増えるのを防いだとして正当化する人々が今も多い。
— 産経ニュース (@Sankei_news) June 25, 2025
また、トランプ大統領は来週イランとの協議を予定していることを明らかにし、合意に署名する可能性もあると述べつつ、「署名は必ずしも必要ではない」との考えも示しました。アメリカは引き続きイランに核保有を認めない立場です。
トランプ大統領 戦闘終結強調 来週イラン側と協議行う考え示すhttps://t.co/WRCLS0FjCq #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) June 25, 2025
イラン側も核施設の損傷を認め、停戦の維持を見極める姿勢を示していますが、「侵略が続く限り、アメリカとの協議には戻れない」と主張し、IAEAへの協力停止を議会で承認するなど強硬な姿勢も崩していません。
イラン国会 IAEAへの協力停止する法案可決 核施設の被害状況が注目されるなか https://t.co/TLRhmPx13D
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一方、イスラエルでは戦闘の沈静化を受けて学校や空港の再開が進み、市民生活が戻りつつあります。イスラエルのネタニヤフ首相は「歴史的な勝利」と述べ、トランプ大統領への感謝を表明しました。
ネタニヤフ首相:イランの核・ミサイル開発と体制指導部に深刻な打撃を与えたとして、「歴史的勝利を達成した」
イランのペゼシュキアン大統領:「敵に厳罰を下し、歴史的勝利だった」
イスラエルのカッツ国防相は、イランが攻撃してこない限り、停戦を順守すると強調した。 https://t.co/DsAQBQsc3Z
— 野口和彦(Kazuhiko Noguchi) (@kazzubc) June 25, 2025
トランプ大統領は、ネタニヤフ首相に電話でイランへの攻撃を控えるよう求めたことを明かし、「大規模な攻撃を回避するよう説得した」としています。死傷者については、イランで600人以上の民間人が死亡、イスラエルでは28人が死亡したと報告されています。
今後の焦点は、アメリカとイランの協議がどこまで進展するかにあります。

トランプ大統領 ホワイトハウスXより






