ラグジュアリーな夏時間:リッツ・パリが贈る庭園の極上カクテル体験

加納 雪乃

パリのラグジュアリーホテルには素晴らしいバーが併設されていて、それぞれのホテルの魅力の大きな一部になっている。

パリ屈指の名門ホテル「リッツ・パリ」のバーも然り。ここには、3つのバーがあり、オールデイダイニング「バー・ヴァンドーム」はクラシックなイングリッシュスタイルで、誰にも愛される雰囲気。世界的にその名が知られている「バー・ヘミングウェイ」は、ニューヨークのスピークイージー風で、毎日オープン前から長蛇の列ができる伝説的バー。そして「リッツ・バー」は、華やかでエレガントな雰囲気たたえる女性的なイメージのバーだ。

この夏、「リッツ・バー」が、ホテルの美しい中庭に場所を移して営業し、注目を集めている。普段はパーティーなどのイベントに使われている、緑豊かな広い中庭。この美しい空間で、「リッツ・バー」のシェフバーマン、ロマン・ド・クルシーが特別に創造した夏らしい爽やかで涼しげなカクテルを楽しめるのだ。

広々とした美しい中庭で楽しむ、夏らしいカクテル
©️Jordan Sapally

7種のカクテルは、世界各地の美しい庭をテーマにしており、”プロヴァンスの庭”は、イチゴ・ラヴェンダー・ローズマリー・ロゼシャンパーニュの組み合わせ。”カサブランカの庭”は、ネロリ・ヒマラヤ杉の香り・アーモンド・シャンパーニュのブレンド、”イングランドの庭”は、ニワトコの花・ミント・キュウリ・洋梨サイダー。”ヴェラクルスの庭”は、南米の銘酒テキーラに、マリーゴールド・オレンジピール・炭酸水を合わせたもの。

いずれもたっぷりの氷と共に供され、見た目も味も涼やかで、夏のテラスの木陰で味わうのにふさわしいカクテルだ。

庭の一隅にはバーベーキュー台が設置され、備長炭で香ばしく焼いた、オマール&エビのつくね、マリネ鶏、キノコのファラフェルを提供している。

木陰が涼をなす居心地よい庭のテーブルで、バラやジャスミンなどの花や木々の緑を愛でながら、涼やかで風味豊かなカクテルを片手におしゃべり。「リッツ・パリ」ならではの、優雅で美味なる夏のアペリティフタイムを満喫できる。

ホテル正面に設置されるテラスカフェでは、フルーツパフェやアイスクリーム、カナッペなどを味わえる
©️Emanuela Cino

また、ホテルがあるヴァンドーム広場の一隅に、バー同様に期間限定で、美しいテラスカフェも誕生。こちらでは、ミラベル・ヴェルヴェーヌ・シャンパーニュなどのカクテル、パストラミのブリオッシュサンドウィッチなどの軽食に加え、モモやフランボワーズのパフェなども提供。自家製アイスクリームはテイクアウトもできるので、パリ散策のお供にぴったり。

中庭のバーは8月9日まで、ホテル前のテラスカフェは8月10日まで。タイミングよくパリを訪れる機会があればぜひ訪ねてほしい、「リッツ・パリ」によるエレガントでラグジュアリーな夏の美食イベントだ。

中庭バー:15時〜22時(バーベキューは17時30分〜、月火休み)
テラスカフェ:16時〜21時(無休)

Ritz Paris

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