アメリカのトランプ大統領は7月7日、自身のSNSを通じて、日本からの輸入品に対し25%の関税を課す方針を明らかにしました。発動は8月1日からとされており、参議院選挙後に交渉のタイムリミットが設定された形です。

トランプ政権からの書簡
トランプ氏は、石破首相宛ての書簡を公開し、「われわれの(貿易)関係は、残念ながら相互主義からは程遠い」と強い不満を表明しました。特に日本の関税・非関税障壁が長年にわたり米国の貿易赤字を拡大させてきたと主張し、今回の措置は「必要不可欠」だとしています。
Donald J. Trump Truth Social 07.07.25 12:18 PM EST pic.twitter.com/gmSmNtc1DJ
— Commentary Donald J. Trump Posts From Truth Social (@TrumpDailyPosts) July 7, 2025
今回の関税は、自動車や鉄鋼などに既に課されている品目別関税とは別に上乗せされるもので、日本経済への影響は避けられないとみられています。ホワイトハウスは、米国市場への開放や障壁撤廃が進めば、「書簡の内容を見直す可能性がある」、としており、交渉の余地を残しています。
トランプ大統領はSNSに石破総理に宛てた手紙を公開し、日本からの輸入品に対して8/1から「25%」の関税を課すと発表。また、日本が対抗措置をとれば、さらに税率を上乗せすると警告したうえで、日本が関税や非関税障壁を見直し「市場開放」すれば、関税発動される8/1まで交渉の余地があると示唆。 pic.twitter.com/5mdOxR2BM4
— あいひん (@BABYLONBU5TER) July 7, 2025
石破政権は赤沢大臣を米国へ派遣するなどして、幾度も関税撤回を求めましたが、結局特別扱いはされないようです。
【悲報】赤沢大臣、7回もアメリカに行ったのに、コーラを飲んで帰ってきただけだった
日本と韓国、関税25%だってよ。 pic.twitter.com/7iROk5AWhM
— お侍さん (@ZanEngineer) July 7, 2025
立憲民主党の野田代表は「交渉はうまくいっていない」とし、関税交渉の責任者を交代させるべきだと示唆しています。
トランプ米大統領の関税措置発表を受けて〜
今回書簡が送られる国の中で、数字が上がっているのは日本とマレーシアだけ。残念ながら交渉はうまくいっていない。赤澤大臣を替えるか、総理自身が直接談判しないと局面打開はできないのではないか。 pic.twitter.com/xS89yE1BNl— 野田よしひこ (@NODAYOSHI55) July 8, 2025
そして為替レートがトランプ氏の「書簡」に反応しています。
日経平均株価 米25%関税が逆風
8日の東京株式市場で日経平均株価は続落か
トランプ米大統領が日本と韓国に対して8月1日から25%の関税をかけると通告した
世界景気の悪化懸念から前日の米株式相場が下落した流れを受け日本市場でも幅広い銘柄に売りが先行しそうだ… https://t.co/V6A1UjKKOf— ロイヤル (@awinkq) July 7, 2025
ただし、関税率が予想より低かったことから、東京株式市場では自動車や半導体関連株が買われ、日経平均株価は一時200円以上上昇しました。市場では、8月1日までの交渉の行方に注目が集まっています。
米側は、関税率については「最終案に近いが、今後の提案次第で見直す可能性もある」と述べ、交渉継続の余地を残しています。しかし、参院選を目前に控えたタイミングでの通告は、政権にとって大きな逆風となる可能性があり、今後の外交交渉と国内政治の行方に注目が集まっています。






